「ゲシュタルト心理学」、「ゲシュタルト療法」というもの
「ゲシュタルト療法」というものがあります。ユダヤ人の精神科医フレッツ・パールズ、とその妻ローラ・パールズによって始められたものです。ゲシュタルトとは、ドイツ語で「形」「全体の形」「全体性」を意味します。
「ゲシュタルト療法」とは、成熟した人間像の確立を目指したものです。ここで言う「成熟した人間」とは、自分らしく行動することができ、自分らしく生きることができる人格の持ち主であるという考えに基づいています。
逆に言うと、「未成熟な人間」とは、自分の意見を言ったり、感情を表現したりするのが苦手で、そもそも自分の気持ちがよく分からないというような人格の持ち主であると定義されているようです。
この「未成熟な人間」となっている背景として、何らかの要因によって、「今」を生きることができないでいる、先に進めず、過去に生きていたり、縛られていたり、故に今を生きられず、堂々巡りを繰り返してしまっている。そして、「何故?」にこだわるあまり、「今」の感情、「今」の自分に起こっているものを、感じ取れなくなっていると考えられます。
考えてみると、現代社会に生きる私達は、自我と肉体のつながりを無くしがちです。理性的に生きるあまり本能的要素を殺してしまったり、社会性を優先させるために人間性を殺したりしています。
その為に、感情を抑えつけたりして、逆に抑えきれず爆発させてしまったりすることも多いように思われます。あるいは、もっと個人的な理由で、ある種の感情が切り離されていることもあるかもしれません。
そういう、「理性と本能の分裂・乖離」、「自我と肉体の分裂・乖離」というもの、「自分の一部と、自分の全体像」「一部の感情と、心の総体」、言い換えると、「一部と全体」「個と全」というものに「橋渡し」をつけようとするのが、「ゲシュタルト療法」の目的と言えましょう。
そして、「全体の形」「全体性」という言葉が示すように、「ゲシュタルト療法」は、「自我と肉体の分裂状態からの回復」、「自我と肉体の橋渡し」という意味合いがあります。ある部分にこだわるあまり、全体像がないがしろにされているとか、ある部分の重さに全体のバランスが崩されているとか、そういう状態からの回復も、「ゲシュタルト療法」には含まれていると思われます。ここで、パールズ博士が作った「ゲシュタルトの祈り」という詩があります。
私は私の為に生き、あなたはあなたの為に生きる。
私はあなたの期待に応えて行動するためにこの世に在るのではない。
そしてあなたも、私の期待に応えて行動するためにこの世に在るのではない。
もしも縁があって、私たちが出会えたのなら、それは素晴らしいこと。
出会えなくても、それもまた、素晴らしいこと。
実は、私は、この「ゲシュタルト心理学」「ゲシュタルト療法」に相場の成功に必要なヒントが存在していると思います。言い換えると、相場で失敗する原因の解明を行うに当たって、大いに参考になるものがあると考えています。この辺りを少しずつ考察していきたいと思っています。
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