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マーフィーの日々是好日

相場における「引き寄せの法則」

「引き寄せの法則」という言葉を聞かれた方は多いと思います。「ザ・シークレット」という映画がアメリカで放映されて人気を博したことがありました。その映画の内容は、「類は友を呼ぶ、引き寄せの法則が、歴史に名を残す成功人たちの共通の要素だった」というものです。

さて、私は、相場においても「引き寄せの法則」が存在していると思っています。

それは、相場の神様とうまく付き合う為の法則と言い換えることが出来るかもしれません。実際にトレードを行っている私達に分かりやすく表現すると、「ポジションを持てば、儲けようという気持ちを抑え、ただ、単にチャートに関心を向け続けること、そして、目の前のチャートが示す動きに忠実に淡々とポジション操作していけば、結果として、収益が引き寄せられる」というものです。

私は、よくレポートやメルマガなどで、「自分のポジションのコストを忘れましょう」と書くことがありますが、上記のことをお伝えしたく、そのような表現をしています。日本を代表する相場研究家であり、「一目均衡表理論」の創始者である一目山人翁(本名、細田悟一)が原著「一目均衡表」において引用している仏教用語に、「任運自在」という言葉があります。

その意味するところは、

「運に任せるのではなく、運びに任せて心は自由自在にあれ、
売り買いの別なく建て玉にとらわれて相場を判断することなかれ、
常に建て玉なきが如く無心の判断を心掛けよ」

ということです。

私は、この中の「建て玉なきが如く無心の判断」という部分が、特に重要な箇所と考えています。この言葉こそが、まさにトレードの本質を突いているからです。

すなわち、あまりに収益を上げることばかりが頭にあると、逆効果であり、収益よりも損失を被ってしまうケースが増えてしまうということです。言い換えると、収益を引き寄せようとすればするほど、収益は遠のいていくということです。どうも、相場の神様と言うのは、「貪欲」と言う人間の煩悩を嫌うようです。

別にわざわざ損失を目指してトレードする必要はないのですが、儲けることが出来なくても良いぐらいの軽い気持ちで相場に臨むと、結果としては、むしろ好結果につながる確率が高まるようです。

相場に対して中立を保ち、偏見を抱かず、真正面から見つめることが出来るようになれば、相場に対する自分自身の姿勢が変化します。相場を公平中立の立場から判断出来るように、なり、その結果として、自分のポジションを自由に動かせるようになります。

そうすると、何が起こるかと言うと、「相場の神様のお気に入りの人間」となります。

そして、相場に参加したことに対する報酬を与えて下さるのです。これが相場の世界の摂理のようです。相場に対しては、相場は常に正しいと認識し、常に謙虚な姿勢が大事だということです。結局、トレード結果が期待通りでなければ、それは、自分の貪欲さが創ったものだと考えるのが正しいようです。

相場の世界での「引き寄せの法則」とは、やはり、相場を真正面から受け止めた上で、自分のトレード技術を磨くことで、報酬としての収益が引き寄せられるのだと考えるのが妥当なようです。自分が変わり成長すれば、相手が変わる、そして、周りの世界が変わる、ということなのだと思います。

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プロフィール

柾木利彦(マーフィー)

Toshihiko Masaki

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

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