投資を知ると人生はつらくなる?!
「投資を知ると人生はつらくなる」(日経WEBより引用)とは、私が以前から注目している経済学者で、慶応大ビジネススクール准教授の小畑績氏の言葉です。さすが、行動ファイナンスを専門とされているだけに、含蓄のある言葉です。
氏は、主に株式相場を対象にして、以下のように述べておられます。
「ピケティじゃないけど、資産は運用していかないと増えていきません。それに、資産を円で持つ以上は常に円安リスクにさらされています。だから投資は避けて通れない。でも、いったん興味を持ってしまったら人生はつらくなりますよ。やってみると結構大変で、エネルギーをかけないと痛い目を見る。必勝法もない。損をすれば苦しいし、もうかってもさらに欲が出て100%の満足感は得られない。かといって、何もしないでいると株価が上がったときに損した気分になる。とにかく、楽しいものじゃありません。」
ここで、投資は、簡単ではなく、かなり骨の折れる行動ですが、儲かっても損しても、どちらにころんでも、100%の満足感は得られないという、ある意味、投資に絡む永遠の悩みに触れています。
さらに続けてこう述べておられます。
「投資という発想がまったくなければある意味幸せなんですけどね。市場で何が起きてもいいとも悪いとも思わないから。大人の楽しみも苦しみも知らない子どもが無垢(むく)で幸せなのと一緒です。でも一生子どものままでいられる幸せな人はそんなにいません。たいていの人は投資が頭をよぎって、そこから苦しみが始まるんです。でも、どうせ苦しいならもうかった方がいい。結局、やるしかないんです。」
子供のように無垢な状態でいれれば、幸せな気持ちで投資出来るけれども、実際問題、大人である以上、そうはいかない。そこから、苦しみが生まれるわけだけれども、それでも投資したくなる。だから、苦しかろうと、投資し続けるしかない、と。
私が思うに、株式投資であれ、FXであれ、商品であれ、いずれも、「投資」という表現をするよりは、「投機」という表現の方が的を射ていると思います。何故なら、確かに、「投資」は、自分の資金を投じるという意味合いがあって、何となく、しっくりくる感じはありますが、実態面は、「投機」、つまり、機(タイミング、チャンス)に投じるという意味合いの方がより適っていると思います。
株価指数であれ、個別銘柄であれ、FXや商品相場と同様に、上がったり下がったりするものであり、まさに、「波乗り」の感覚に近いからです。たとえ、その波が短期であろうが長期であろうが、です。そして、この「波乗り」の過程で、100%の満足感を得られないものの、一喜一憂し、どちらかと言うと、苦しい思いをしながらも、結局は続けていることに喜びや幸せを感じるのが私達人間だと思うのです。
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