あくまで一般論ですが、結局のところ、多くの若い人たちが考えているのは、「いかにラクして稼ぐか」です。

もしも、そういう質問をされたら、「若いうちに考えることではないと思いますけどね〜」と、トレーダーとしての人生の先輩として檄を飛ばすかもしれません。野球に例えれば、「球拾いはしたくけど、試合には出たい」とダダをこねているのと同じだと思うのです。

ところで、このような若い人たちの気持ちをくんだうえで、それでは何か良い方法はないかと聞かれると、一番手っ取り早い方法は、成功した人の方法を真似ることでしょう。確かに、「学ぶ」は「まねる」から派生した言葉ですから、ピンとこられると思います。

真似ること、つまりは、モノマネと言っても過言ではないわけです。これは、決して恥ずべきことでも何でもなく、あの有名な言葉「守、破、離」にも通じるものです。日本武道や伝統芸術の世界で長い過去から伝わってきた大切な考え方に基づくものです。

つまり、「守」こそが、師匠の教えを忠実に守ること、すなわち、先達のモノマネをすることなのです。まずは、しっかりと真似ながら学び、次第に自分らしさを付け加えていくことで、「破」や「離」に発展していきます。私のスパンモデルにしても、スーパーボリンジャーにしても、あの一目均衡表やボリンジャーバンドをベースに、守、破、離という格好で発展させた手法です。

どうぞ、最初は、「野球の球拾い」のようで嫌だと言わずに、しっかりと地に足を付けて着実に基礎を学んで頂きたいと思います。

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