庭師の発想で考える
あの竹中平蔵氏が、以前、著書「竹中式マトリクス勉強法」の中で、意味のある面白いことを著されていました。それは、「庭師の発想で考える」です。
竹中氏は、著名な経済学者ポール・クルーグマンの言葉「庭師と植物学者は違う」を引用されて、以下の通り説明されています。すなわち、良い庭を作るには、植物学の知識が必要ではあるものの、優れた植物学者が優れた庭師であるかとなると話は別だということです。
つまり、「庭師の仕事と植物学者は似て非なるもの」なのです。竹中氏は、優れた政策を実行出来るかどうかは、優れた経済学者であるかどうかとは関係ないと仰っています。
同じように、私は、優れた「トレーダー」や「マーケット戦略家」と「優れたアナリストや経済評論家」とは似て非なるものなのだと思います。もちろん、ある時期だけを抽出すれば、優れたアナリストや経済評論家の「相場観」が「当たる」こともあります。
しかしながら、長い期間トレードを行っていると、「違い」は生じてくるものです。優秀な植物学者は、「継続的に」優秀な庭師にはなれないと、私は考えます。この点を、相場の世界に当てはめると、「相場観」そのものと「実際のトレードの実績」とは、これまた似て非なるものだということです。
相場に参加するということは、「相場観」だけではダメだとも言えましょう。やはり「テクニック」が必要であり、「精神的コントロール」も重要となってきます。広い意味での「相場学」の範疇とも言えましょう。
ところで、いわゆる「相場師」という人達がいます。過去の大物相場師と言われた人達には大いに学ぶべきところがあります。もちろん、現役の大物相場師と言われる人もそうかもしれません。
ただ、一つ言えることは、相場の世界を極めている人は、そう簡単に世の中に現れてこないようです。本物を実際に学ばせて頂ける人と接触するのは、このマーケットの世界ではなかなか困難とも言えそうです。
その点、私は、過去に、世の中に隠れている本物の相場師と接触する機会もあったので、本当に幸せ者だと思っています。もちろん、自分もその一人になろうと日夜努力しているつもりですが・・・。
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