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マーフィーの日々是好日

トレードに際しての計画性

ここで皆様に一つ質問をしてみたいと思います。

それは、「皆様は何の目的で投資をされていますか?」という質問です。

回答は、毎月の給与の足しにしたい、マイホームの購入資金が欲しい、新しい車が欲しい、老後に備えて資産を増やしたい等々、枚挙に暇がないと思います。その目的を達成するために、外貨証拠金取引をされている方もいらっしゃると思われます。

ここでのポイントは、皆様の投資には果たしてどの程度計画性があるかということです。計画があれば、その計画達成のために自分にも厳しくなれると思います。計画があれば、敢えて無理なリスクを取ることも必要なくなります。

例えば、1年で何パーセント程度の利回りで投資資金を増やしたいかと考えても良いと思います。

仮に、投資資金が300万円で、毎月10万円、年間120万円の利益を手にしたいと考えるとすると、年率40%の計算となります。複利を無視して単純計算しても、5年後には1600万円余りのお金が残ることになります。となると、すでに6年目にして、利益だけで、年間650万円近い収入となるわけです。650万円は世の一般的な給与所得者の平均額に近いと想定出来そうです。

このように計画性を伴った投資を行うのであれば、無理なリスクは負わないわけです。

ところが現実には多くの投資家の行動パターンは違うようです。

まず、結果に対する「満足感」がないことが挙げられます。さらに言えば、「無限の欲」や「無計画」が見られるケースが多いようです。「無限の欲」や「無計画」であると、恐らくは、投資資金が底を突くまで、ただ売買を繰り返す可能性が高いです。

それは、まさにカジノに出かける「博打」となってしまいます。

このような行動パターンを取ると、自分が取るポジションだけが可愛くて、買えば上がって欲しい、売れば下がって欲しい、利食いで売却した後は下がって欲しいなど、マーケットの動きを無視した感情を持つようになります。つまり、自分の私利私欲に走り、肝心のマーケットの動きなどお構いなしという、自分勝手な行動につながってしまいます。

そもそも、高値で売り抜ける、安値で買うなんてことはあり得ないと考えるべきです。その意味では、100%の満足感は得られないとも言えるわけです。それでもって、いつも損をしたような気分でいれば、決して良い取引につながりません。

その意味で、自分が決めたルールにしたがってトレード出来るかどうかを、満足感の物差しにすれば、自ずと、結果はついてくると思います。

結果に対する「満足感」を持って投資を行えば、不必要なリスクを取ることなく、当初に臨んでいた結果が自然ともたらされると思えるのです。この点は、トレードしていく上で、極めて基本的なことですが、とても大切なポイントですので、せっかくの機会、自問自答してみるのも良いかもしれません。

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プロフィール

柾木利彦(マーフィー)

Toshihiko Masaki

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

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