相場の動きは、私達の恐怖感の裏返しでもあります。

どういうことかと言うと、大きく上昇、もしくは下降する相場は大方の市場参加者の予想に反するが故に発生するものだからです。

言い換えると、誰もが上昇すると予想していれば上がらない、誰もが下がると予想していれば下がらないのが相場です。

「なぜこんな高いところを買わねばならないの？」とか、「こんな安いところから売れるわけがない」などと感じているうちは、その相場は、まだまだその方向に動く可能性が高いと思って良いでしょう。

逆に、「あれだけ上がって（下がって）いた相場がここまで戻ってくれた。やっと気楽に買える（売れる）。」と言った風に、簡単に買える（売れる）相場はもうそれほど上がらない（下がらない）ものです。

人というのは、錯覚をする動物でもあります。大きく動いたと思っていても、実際はそうでもないケースは多いものです。

少し視点を変えて考察してみると、人は損失に対する強い抵抗があります。そして、恐怖感があります。

この損失に対する抵抗や恐怖感が往々にして相場を冷静に見れなくさせています。

ある意味、人間である証拠でもあるのですが、相場で収益を残そうと思うと、やはりこの「習性」を何とかして克服しなくてはなりません。

しかしながら、「習性」ですから、そう簡単に変えることが出来ないのが現実です。頭で分かっていても、実際の行動は異なってしまいがちです。となると、やはり相当な決意が必要のようです。

と言っても、相場の世界での決意とは、一つ自分のルールを決めてそれに従うだけのことだと考えれば、それほど難しいことではありません。

人間界での決意に比べると、そこまで自分を追い込む必要はないからです。しかも、自分で決めるルールであり、他人に指図されるものではありません。

本来、人間は弱いものであると、自分自身認めることが、相場での成功のスタート台だと思います。

そして、その弱い自分を助けてあげる感覚で、もう一人の自分がいると仮想して、出来るだけのことを自分にしてあげて下さい。時には叱咤激励して、時には褒めてあげる気持ちを持てば、道は開けてくると思います。

もう一人の自分に耳を傾けてみて下さい。

もう一人の自分はとっても頼もしい存在だとお分かりになると思います。


■現在の相場観（独断と偏見）

本日は、恒例の米雇用統計発表の日です。相場が大きく動く可能性を秘めていますので、要注意です。

さて、この最近のドル円相場は、前回のブログにてお伝えした通り、目先のドル安値を付けた後の反転、上昇の流れの中にあります。

元々、ドル円相場が下がる前の重要サポートであった88.01円を再度上に抜けたことから、88.01円を下方ブレイクして以降に造成されたドルショートポジションは、かなりの程度調整が入ったと推測されます。

従って、現レベルからのドル上昇力はかなり衰えると予測されます。むしろ仕切り直しで、ドルが再度軟化する可能性が出てきたとも読めそうです。

もっとも、私の週足や月足の時間分析からは、ドル円相場が先週11月27日に当面の底を見たと判断しており、押しこんだとしてもドル底固く推移する可能性が十分にあります。

尚、日々のトレードは、いつものように、出来るだけ60分足等の短期足での「スパンモデル」、「スーパーボリンジャー」に従った、柔軟なデイトレードやスイングトレードが功を奏します。動きさえすれば、チャンスはありますので、ぜひ活かしていきましょう。


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