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マーフィーの日々是好日

強欲は禁物

何か欲しい時、何が何でも欲しいと思わずに、リラックスしてぼんやりと欲しい程度に思っている方が、結果として、それを手にすることが出来る可能性が高いようです。

こんな例があります。お風呂のお湯をこちらに寄せたい時に、お湯を自分の方にかき寄せようとするよりも、お湯を向こう側に押してやる方が、結果として楽にお湯を引き寄せることが出来ます。無理にお湯を求めていくと、お湯が逃げていくような感覚を覚えます。

このように、何かを求めていく時に、強欲に欲するほど、求めているものを得る確率は減る一方で、あくせくせずに楽な気持ちでいると、自然と自分が求めているものがこちらにやってくるようです。

相場をやっていて、何が何でも利益が欲しいという精神状態でいるよりも、少々負けても良いんだというぐらい気楽にトレードする方が良いということです。ロスカットするにしても、一旦はマーケットにお金を預けるのだというぐらいの気持ちになれば将来大きく戻ってくる可能性が高いということです。

仏教の言葉に「渇愛」というものがあります。「渇いている」「満たされていない」「ほしい」という生命の根元的な欲望であり、人間に備わっているようです。相場に関して言うと、自分の相場観、そして、自分のポジションへの執着も1つの「渇愛」です。

この「渇愛」から逃れることが出来ないのが人間の性(サガ)でもありますが、自分を客観的に観るようにして、少しでも脱出しようというのが仏教の教えでもあります。あの一目山人翁(一目均衡表の創始者)が、常々、仏教書を読まれていたというエピソードがありますが、相場をやる一人として、心しておくのが良さそうです。

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プロフィール

柾木利彦(マーフィー)

Toshihiko Masaki

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

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