私達は見たいものだけを見ている
私達は、日常、自分が見たいものだけを見ているようです。つまり、自分に都合の良いものだけに目をやり、自分に都合の悪いものからは目を背けようとする習性があります。いわゆる、臭いものには蓋をしたがるようです。
確かに、私達は、煩悩の塊である人間である以上、自分が可愛いのは仕方ないことかもしれません。ですから、自分に良くしてくれる人や物に対しては感謝、容認し、自分に良くしてくれない人や物に対しては拒絶反応をするわけです。
しかしながら、このような考え方や感じ方が、ことトレードにおいては、マイナスの要素となります。すなわち、自分の相場観や既に保有しているポジションに対して同方向のニュース等材料を意味あり有効なものと解釈する一方で、自分の相場観や既に保有しているポジションに対して逆方向のニュース等材料を軽視したり疎んじる傾向があることから、その時のマーケットにとって本当に重要なニュース等材料かどうかの判断が客観的に出来なくなってしまうのです。
この事実は、かなり深刻です。そのようなことをやっていけないと頭では分かっていながら、心情的に出来ないから、余計にたちが悪いと言えましょう。どうも、心の底にうぬぼれがあるからなのか、自分の信条を曲げることに対する執着心があるからなのか、物事の善悪の判断が正確に出来なくなってしまっているわけです。
極論してみると、自分のポジションは可愛い、だから、そのポジションを脅かすニュース等材料は悪である、よって、それらは無視をしよう、そして、自分のポジションに都合の良いニュース等材料が出現するまで待とうなどという最悪の発想に至るのです。
以上から、心して人間としての弱さを認め、自分が見たいものだけを重要視することを極力抑え、見たくないものもしっかりと直視することが大事だと思うのです。
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