潜在意識の威力
私達人間は、普段の行動の多くを潜在意識に左右されているようです。とくに咄嗟の判断を必要とする場面では、感情的に行動するケースが多く、しかも、潜在意識が大きく影響を与えていることに気が付かないようです。そして、これら潜在意識は、私達が子供の頃から延々と積み重ねてきたものだということです。
さて、相場をやっていると、欲望、怒り、迷いという人間の三大煩悩と言ってもいい感情が随所で表面化します。相場の各局面で、様々な感情が、自分でも驚くくらいもたげてくるのです。
そして、幾ら合理的な行動を取ろうとしても、それを妨げる格好で、三大煩悩に基づいた感情が押し寄せてきます。しかも、これらの感情は、私達が延々と築き上げてきた潜在意識を背景としているだけに、根が深いものがあるようです。従って、例えば、自分が苦労して築きあげた「トレードルール」に従って行動することを困難にさせるようです。
こうなってくると、かなり厄介な問題が起こります。すなわち、ポジションを持たず、冷静に相場を観察している間は問題ないのですが、いざ、ポジションを持って、評価益や評価損が生じてくると、途端に先ほどの欲望、怒り、迷いという感情が出現します。
そして、評価益を持っている状態では、収益を確定したいという欲望がポジションキープを阻もうとします。一方、評価損を抱える状態では、損失を目の当たりにして怒りの感情が高まってきます。また、相場が往ったり来たりしていると、迷いの感情が高じてくることで、どんどんストレスが溜まってきます。
これらの感情の背景として潜在意識が深くどっしりと存在していることも厄介です。つまりは、自分としては意識を顕在的に感じることが出来ないのです。つまりは、無意識に、欲望が生じたり、怒りが生じたり、迷いが生じたりするのです。
こういった感情を客観的に観察することが出来れば理想ですが、現実問題、なかなか困難です。何故なら、相場の真っ只中にあると、それどころではなくなるからです。
しかしながら、ただ、煩悩に流されるままにトレードを続けてしまうと、結果は悲惨なことになります。市場から撤退を余儀なくされるのも時間の問題となってしまいます。すなわち、感情のおもむくままにトレードすると損する仕組みになっているということなのでしょう。
と言うわけで、やはり、感情的になり過ぎず、自分を冷静に見つめることが出来るよう、自己鍛錬することが必須となります。その意味での自制心はとても大切なものと言えましょう。言葉で言うのは簡単ですが、経験を少しずつ積み重ねながら、無理をせず、着実に少しずつ成長していくのが結局は良さそうです。まさに、「急がば回れ」ということだと思います。
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