自由とコントロールについて
自分をコントロールすることはなかなか難しいことです。何故なら、人間とは、普通、放っておくと自分が好きなように勝手に振舞うものだからです。自分がしたいと思うことをすることを「自由」だと思っていることが背景にあります。
ところが、このように、自分がしたいことを好き勝手にしていると、トレードでは上手くいかないことになります。思うに、トレードにおいては、「自分がしなければならないことをすること」が「自由」だということです。
考えてみると、相場の世界での「自由」とは、私達が普通に思っている「自由」とは趣が違うようです。自分をコントロールして、鍛錬するといったことの大切さを認め、受け入れることが出来るかどうかは、大きな違いとなって現れてくるようです。
本来、人間には欲望があるわけで、その欲望を満たそうと自分勝手に振舞う傾向がありますが、ことトレードにおいて、このようなことをやっていると、破滅に至る可能性が高まります。
トレードでは、資金管理やポジション管理が大切だと頻繁に言われますが、いくら頭で分かっていても、心の底から理解し、自己をコントロール出来なければ、正しく資金管理やポジション管理を行うことは不可能です。
結局のところ、「自由」に対する理解の違いがトレードにおいては大きな違いになってくるということです。つまり、トレードで成功しようと思えば、ただ単に自分がしたいことを好きにやってはいけないということです。自分の欲望をコントロールし、自分がしなければならないことをする「自由」を選択することが大事だということです。
よく、一般大衆は相場では痛い目にあうと言われますが、原因は、自分の弱さに負け、自滅してしまうからに他ならないと思われます。決して、相場が一般大衆を負かすわけではないということだと思います。ただ単に自分で自分を追い詰めていくのが実情のようです。
とどのつまり、普段考えている「自由」と、相場の世界の「自由」はかなり趣を異にするということです。そして、自己コントロールを伴って初めて「相場の世界の自由」を手に出来ると言っても過言ではないということです。
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