「休むも相場」の本来の意味
「休むも相場」は、別の表現では「迷わば休め」とも言います。
「休む」とは、文字通り休むと言う意味ではなく、一旦ポジションを手仕舞ってしまって、スクウェアにするけれども、その間、相場の動きを注意深く観察し、次なるチャンスを待つという意味合いです。
同様の表現に「待つは仁」という格言もあります。仁とは、博愛であり、いつくしみ、調和を意味しますが、焦らずじっとチャンスを待つことが出来る人徳です。以前、超人気ドラマとなった「JIN−仁」に登場する主人公「南方仁」の名前の「仁」にもそのような意味が込められているかもしれません。
この「休む」ことの重要性は、相場が見えない時、分からない時に「休む」だけでなく、相場予測が的中して、大きな利益を得た時も「休む」ことが大切だということです。
相場に入っていると、周りからは一見何もしていないように見えて、本人はあまりにも多くのことを考えているものです。決断しなければならないことが、刻一刻と無限大に押し寄せてくるわけです。
今現在の相場の位置がよく分からない時は、全てのポジションを手仕舞わないまでも、せめてサイズを減らして「休む」べきです。特に、利が乗ってこない時は、焦りが生じてしまいがちです。そんな時は、あまり無理をしても良い結果を生みません。それならば、虎視眈眈と情勢を見守りながら、次なるチャンスを待つべきです。
また、相場で上手くいって大きな利益を確定した時なども「休む」ことは大事です。順調な時には、「いけいけどんどん」でさらに攻めたくなるものですが、私自身の経験では、上手くいったためしはあまりありません。むしろ、大儲けの後に、大やられした記憶があります。
とにかく、上手くいっている時も、上手くいっていない時も、「休む」ことの意味は大きいです。「もっともっと」と「はやる」気持ちを抑え、焦りを静めること、そして、チャンスは無限大に存在しているのだと自分に言い聞かせることが大事だと思います。
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