私のライフワークです
私は、相場の世界には相場の世界ならではの「真理」「摂理」があると信じています。「相場の世界のルール」と言い換えても良いかもしれません。
かいつまんで言うと、相場には、「時間」と「価格」という2大要素があります。「時間」はいわば横軸の世界、「価格」は縦軸の世界です。何故、「時間」を最初に挙げたかと言うと、相場では、「価格」よりも「時間」の方が重要な要素だからです。
相場は「波動」でもあります。上がったり下がったりして推移していきます。相場は一本調子で上がりっぱなし、下がりっぱなしというケースはありません。常に、上げ下げを繰り返しながら推移していきます。これが「波動」です。
ところで、私は、相場は自然科学の域にあると信じています。ただ、「解」が1つでないという意味において、物理や数学の世界とは異質のものと言えます。その意味で、広い意味での自然科学の属するものと考えています。
既に知られている通り、今日の理論物理学は物質の究極構造は「超弦(ひも)」であるという「超ひも理論」に行き着いています。私は物理に詳しくないですが、要するに、物質の究極はバイオリンの弦のようなものであり、その振動によって、物質も重力や時間空間も生み出されたとする理論です。
「超ひも」が宇宙の根源物質ですから、物は「波」の性質ももつことになります。従って超微小な素粒子の世界から地球や生物や人間、そして組織や社会に至るまで、すべての現象は「波動」としての性質をもつと考えられるわけです。
この「波動」は波長、振動、波形、振幅をその性質として持ち、連続的に分布していきます。そして、あらゆるものに「リズム」があり、「サイクル」があるわけです。その上、それぞれが、共振、共鳴し、自然界も生物も人間も、そして組織も、経済も政治も社会に至るまで、すべてはこの「波動の法則」に支配されていると考えられるのです。
このような観点から、相場というものは、「時間」「価格」に加えて、「波動」という要素を含めて分析対象と出来そうです。そして、これらの要素についての究明が相場研究につながるものと思っています。
と言うわけで、相場と言うのは、確かに絶対的な「解答」はないかもしれないけれど、相場の世界の真理、摂理のようなものが存在していると信じています。僭越ながら、それらを追及するのが私のライフワークでもあります。
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