人生はすべて心である。そして、相場も心である
一目均衡表の創始者である一目山人翁は、以下のように仰っています。
「人生のこと、すべて心であります。」
「相場で儲けるのも、損をするのも、ひとえに心次第であります。」
「人生に、生きるのも、死ぬるのも、心をどうするかが一大事の問題であります。」
「なかんずく、勝負の世界に生きる者は、精神修養が最大の問題でありまして・・・」
上記引用文は、「一目均衡表」1巻からの抜粋ですが、やはり、相場を極めた人間だからこそ、心の問題に言及しています。私も1984年に相場の世界に入り、このかた、相場歴28年以上になりますが、しみじみと心の問題は大きいと痛感しています。
一目山人翁は、精神修養を宗教に求めてきたと書いておられます。実際のところ、一目山人翁のお孫さんに会って、直接聞いたところ、一目山人翁は、生前、いつも仏教書を読んでおられたとのことです。このことをお孫さんから聞いた時、ちょうど、仏教に興味があって、あれこれ関連書籍を読み漁っていた時期でしたので、実感として、心の底から共感出来たのを覚えています。
そして、私は、意志の力の大切さを改めて感じています。まさに、「意志力」です。最近、ベストセラーとなっている「スタンフォードの自分を変える教室」という本を読んでいますが、著者は、この「意志力」について言及しています。
「意志力」とは、つまり、注意力や感情や欲望をコントロールする能力であり、健康や経済的安定や人間関係、そして、仕事の成功までを左右する、大きな要素です。
「どうしたら悪い習慣を捨てて健康的な習慣を身につけられるか」「物事をぐずぐずと先延ばしにしないようになれるか」「集中すべき物事を決め、ストレスと上手に付き合うにはどうしたらよいか」さらには、「私たちはなぜ誘惑に負けてしまうのか」「どうしたら誘惑に打ち勝つ強さを身に付けられるのか」(著者の言葉)等々について、解き明かしてくれています。
その為に大切なことは、まずは、自分を知ることのようです。自分が、どのように、そして、なぜ自制心を失ってしまうのかを客観的に自分を観察することが重要だということです。この辺りについて、また、触れてみたいと思いますが、実に、科学的なアプローチが出来るものだと教えてくれています。その意味でも、頭の中で考えているだけでなく、実践の上で、自分の行動をチェックすることが肝要だということです。
それにしても、今更ながらですが、相場をやるには、精神修養が如何に大切かを痛感させられ、とりわけ、意志力の強化が重要だとつくづく思う次第です。
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