冷静、沈着な判断の難しさ
「トレードしていて大事なのは、心を平静にして、マーケットを冷静に判断し、柔軟、かつ、臨機応変に対応出来ることです。
そんなこと言われなくても分かっていると仰る方もいらっしゃるかもしれませんし、逆に、そんなことはどうでも良いと主張されるかもしれません。ただ、実際にそのように感じられる方は要注意かもしれません。
と言うのも、トレードしている時は、自分が自覚しているよりも遥かに熱くなっているものです。相場を見ているようで見ていないものなのです。収益を上げたいという情熱があるのは良いことですが、相場に向かって熱くなるようなことは避けたいところです。
私などは、自分では比較的冷静、沈着な人間だと思っていますし、長年に亘ってトレードしてきて、少々のことでは驚かないぞ、と言える自信めいたものもありますが、それでも、実際問題、平日、マーケットがオープンしている時に気が付かなかった重要なポイントに週末になって初めて気付くこともあるのです。
つまり、平日、マーケットが動いている時には、トレードしたり、レポートを書いたりして、それこそ、心が忙しい状態になっているわけです。忙しいの「忙」という字は、心を亡くすと書きますから、まさに当てはまっていると思っています。
もっと冷静になって相場を観測することが出来れば、あのような失敗はしなくて良かったのに、と思うこともあります。結局は、自分が意識しているよりも、無意識に自分を追い込んでしまっていることが意外と多いということです。
もっとも、現実問題、この「冷静になって相場を観察すること」の難しさは痛いほど感じます。日頃、自分では、落ち着いてマーケットをウォッチしていることに、いささかの疑問もないはずなのに、週末になって、改めて相場を振り返ると、何ともはや、失敗していた自分に気付くものです。
それでは、一体どのようにして、この失敗を減らすことが出来るのでしょうか?その為には、誰が見ても簡単に分かるような「ルール」を自分に課すことだと思います。そうすれば自分を欺くことは減ると思います。
それにしても、何と、人間というのは、わがままに出来上がっているものだと痛切に感じます。だからこそ、人間をやっているのかもしれませんね。(^^;)
★お知らせ
フェイスブック内、「フェイスブックページ」
http://www.facebook.com/spanmodel
ツイッター
http://twitter.com/murphyfx