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マーフィーの日々是好日

儲かった話や損した話には気をつけよう!

ディーラーの中には、とかく、自らの過去の武勇伝を語りたがる人がいます。その中には、大きく儲けたと言った自慢話が多く含まれているようです。

しかしながら、そのような人に限って、損失を出したことの方が多いようです。現実問題、トータルすると、ほとんど収益を上げていないか、トントンと言うケースが多いということです。

つまりは、トレーダーが昔話をし始めると、もはや、そのトレーダーは「トレーダー人生を終えている」と言っても過言ではありません。もちろん、だからこそ、昔話をするのだと言われてしまいそうですが・・。

このような傾向は、何もプロのディーラーに限ったことではなさそうです。一般の個人投資家においても同様です。ですから、あまり儲けた話しばかりする人は信用出来ないと考えておいた方が無難だと思います。

他方、損した話ばかりする人には2種類あるようです。

まずは、自分が損したことを人に話すことで、人に慰めてもらおうと思っている人です。その意味では、依存心の強いタイプの人かもしれません。しかしながら、本来、相場というのは、孤独なものであり、その孤独に耐えることが出来ない人は相場に向いていないかもしれません。

また、損した話しをすることで、目立とうしている人もいます。儲かった話だけでなく、損した話しも、確かに、インパクトのあることではある為、自分の存在が露わになるからとも言えます。

いずれにしても、このような人達の損した話しを聞くのは、残念ながら、さほど有益とはならないようです。もちろん、その損した話しの向こう側にある部分を引き出すことが出来れば別ですが・・・。

一方、損した話しをする人の中には、トータルで大きく儲けている人がいます。向上心の強いタイプの人は、自分が犯したミスを認め、それを次に活かそうとします。そして、自分を客観的に見る力が備わっている為、自分が損したことを冷静に他人に話せるのです。

また、やはり、トータルでは大きく収益を上げているからこその心の余裕から、損をした話をするケースもあるようです。人間、上手くいっていると、心に余裕が生じる為、自分の失敗談を人に話すことも出来るのでしょう。もちろん、過度になると、慢心するに至ることもある為、要注意ではあります。

とにもかくにも、相場というのは、人間性が現れやすい世界だと言えそうです。

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プロフィール

柾木利彦(マーフィー)

Toshihiko Masaki

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

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