世の中には、いつも「不満」を口にしている人がいます。まるで、そのことが周りにどれだけ悪影響を与えているか、全く意に関せずといった印象すら受ける人がいます。恐らく、不満を口にすることで、その人は、鬱憤を晴らしているのかもしれませんが、周りの人間にとってはたまったものではありません。

さて、このように、今現在に不満を覚えている人は、その不満になっている背景が一体どのようなものなのか、しっかりと観察する必要があると思います。そして、その不満を口にしている自分自身と真正面から向き合うことが大事だと思います。

要するに、「不満」を単なる不満に終わらせずに、「不満」を糧に、一段、昇華させ、高いものに変える必要があると思います。

このように、「不満」を契機に一段高いレベルに進むには、大いなる自己変革が必要となります。そして、自分を変革する為に何かを始めるに当たっての、この初期段階は、とても大切です。自分の思い、感情を包み隠さずにしっかりと受け止めることが何より肝要でしょう。そして、自分の現状を知り、思いっきり何もかも感じてみることだと思います。

そして、現状のままではいけない、自己を良い方向に改革したいと心の底から思ったのなら、はっきりと、その自分の願望を認識することだと思います。

さて、このことは「相場」にも当てはまります。「相場」では誰でも失敗します。最初は上手くいかなくて当たり前です。「相場」ですから、損することは日常茶飯事です。そして、誰もが損失を恐れ、忌み嫌います。それこそ、「不満」一杯となるわけです。

しかし、意欲的に学ぼうという姿勢がありさえすれば、誰でも、トレードで上達することが出来ます。ただ、学校での学びとは次元が異なります。自己資金を費やし、腹を相当痛めるというプロセスを伴うからです。

しかし、それでも、学ぼうとする意欲の推進力となり得るものは、失敗したことに対する「不満」の感情です。さらには、「怒り」の感情です。もっとも、この不満や怒りを思いっきり感じることが自分を変革する為の大きな原動力となります。

一見、ネガティブな感情も、自分を変革する為の大きなモチベーションになり得るということです。また、単なる「意地」であっても良いと思います。要するに、動機は何であれ、自分を変えたいという強い思いがあれば、自分を変革出来るということです。

そして、元の自分には絶対に戻らないという強い意志を持つ為にも、ネガティブな感情を思いっきり味わい尽くすのも意味あることだと思うのです。「相場」というものは、自分が学び、自己変革した分だけ、報酬を与えてくれるものだからです。

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