「転職」ではなく「転社」
私事で恐縮ですが、私は1992年に12年あまり勤務した旧三和銀行(現:三菱東京UFJ銀行)を辞め、外資系銀行に移りました。世間では、一般に勤務先を変わることを「転職」と言いますが、私は、「転職」したくなかったので「転社」したのです。
つまり、自分が「天職」だと思った仕事を一生続けていきたいと思ったのです。仮に、邦銀に勤務し続けていたら、いつまでもディーラーの仕事をやっているわけ にはいきません。やはり、管理職の立場としての仕事が次第に大半を占めるようになるのは時間の問題であり、成り行きでもありました。
まさか邦銀にて定年を迎えるまでディーラー業務に就き続けるわけにもいきません。人事ローテーションが当たり前の巨大組織社会にあっては許されないことだからです。結局、私の心の中では、そのまま邦銀にい続けたら、「転職」しなければならないと思ったわけです。
私が直属の上司に辞めたいと申し出たところ、上司は私に、「まさやん、いつまでディーラーをやり続けるの?将来50歳になった時にどうするつもりなの?」と聞かれました。確かに、その時は、返事に窮したのを覚えています。ただ、直感で、50歳になっても、60歳になっても「ディーラー」関係の仕事をやっていると閃いたのも事実です。
その後、尊敬する上司の皆様の慰留にもかかわらず、私は邦銀を辞め、外資系銀行に移籍したわけですが、厳しい社会で知られる外資系銀行に合計約16年間勤務することが出来ました。
その間、辛いことがなかったと言うと嘘になりますが、少なくとも、自分の好きな仕事を続けることが出来たのは事実です。少なくとも、人間関係で嫌なことがあっても、相場関係で嫌な思いをしたことはありませんでした。それと、やはり、「好きこそものの上手なれ」の格言通り、好きであればこそ極めたいという気持ちを保つことが出来たのだと思います。
そして、その後、2008年 に自分のライフワークである相場研究、そして、個人投資家の啓蒙活動の世界に入ったのです。つまりは、今だに、「ディーラー」感覚で、「同じ仕事」をやり続けているわけです。と言うわけで、「転職」したくない私は、自分の願望実現に向けて、ひたすら一本道を歩いている次第です。
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