「大木」より「しだれ柳」の方が強い?!
相場は、一見簡単そう見えて、いざやってみると実に難しいものです。誰しも、負ける目的で相場をやる人はいません。皆誰しも勝って収益を挙げる為に相場をやるのだと思います。しかしながら、なかなか上手くいかないのが相場です。
それでも、時に「開眼」する時があります。自分で「分かった!」と思う瞬間があります。そして、「楽に勝てそうだ」と幻想を抱くのです。
ところが、このようにして、相場を甘く見る時に、大きな落とし穴が待っているのです。例えば、かなり自信があって相場に臨む時に限って、大損をしたりするものです。
ありていに言うと、上昇すると思って簡単に買える相場は上がらないものです。下落すると思って簡単に売れる相場は下がらないものです。
その意味で、大儲けすることはむしろ避けた方が良いのかもしれません。つまり、利益はほどほどにして、不満が残る程度が最適なのかもしれません。俗に、「頭と尻尾はくれてやれ」と言いますが、まさに、人間の心理を突いた言葉と言えそうです。
結局は、人間というもの、自分というものを知ることが肝要だということなのでしょう。
自分というものは、つまりは人間であり、強い心を持っているようでもいざとなるといかに弱いかは、よほどの天才でもない限り、誰しも感じていることだと思います。
そして、自分、つまり、人間の弱いところを「相場の神様」は必ず衝いてくるのです。まるで、自分のことを斜め後ろから見ているように、自分の思惑と逆向きに相場を操作しているかのように感じることがあるぐらいです。
もっとも、人間ですから弱くても仕方ありません。ただ、「柔軟さ」があるかないかが、相場で成功するかどうかの試金石と言えそうです。例えて言うと、まっすぐ立つ大木よりも、しだれ柳の方が、実は強風に強いのかもしれません。
「柔軟」であるとは、自分の相場観、ポジションに執着しないことです。また、儲けようとあまりに欲を出し過ぎないことです。そうすると、相場の神様が微笑んでくれるようです。
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