「沈黙は金なり!?」
相場の世界にいると、いつも自分は「儲かった、儲かった」と言って、自慢話する人がいます。一方で、「損した、損した」と言って、負けた話をする人もいます。
こういった人々の共通点は、結局は自分のプライドを誇示すべく、周りの人に「自分は凄い人間だ」と見せつけたいだけなのです。
何故ならば、人というのは、往々にして、本当に大儲けしたり、大損した場合、あまり周りの人に話さないものだからです。
あまり儲かっていないのに、大きく儲かった話をしてみたり、自分が損したことを敢えて口にして周りの人の関心を買おうとしたり、甘えようとしているだけのケースが多いのです。
もっとも、それぞれ、人の性格であり、勝手でもあるわけで、こちらが口出しすることでもないのですが、やはり、相場をやるに当たってはこのような「癖」は慎んだ方が良いと言えます。
理由は、自分が周りの人々に話した言葉自体に自分自身が影響を受けるからです。例えば、大儲けしたと、やや誇張して自慢話をしたとします。すると、今度は、その自慢話に自分自身が影響を受けて、良い格好をしようと無理に踏ん張ってしまう可能性が高まるのです。
一例として、普段であれば、あっさりと損切りして仕切り直しする場面でも、無理にポジションを引っ張ってしまうケースが想定されます。
「三猿」という有名な格言があります。「見ざる、聞かざる、言わざる」です。つまり、何か好材料を見ても浮かれてはならない、悪材料を聞いても弱気になってはいけない、また、そう言ったことを人に話してもいけない、人の心を迷わせるからだ、と言った類の意味の言葉です。
また、本当に相場を極めていると人は、相場で上手くいったからといって決して天狗にならず、また、自分の相場見通しも人に語らないものだということ、つまりは、周りの人に語ると、その見通し自体に自分が縛られてしまい、臨機応変の対応がとれなくなるからだということです。
相場の名人とまではいかなくとも、やはり、あれこれ口に出すことは百害あって一利なしと言えます。相場では、沈黙を保つことも修業の1つだと思うことも大切だと思うのです。
★お知らせ
ツイッター
http://twitter.com/murphyfx
フェイスブック内、「フェイスブックページ」
http://www.facebook.com/spanmodel