いつまでも続く煩悩との戦い
私はよく「相場と戦ってはいけません、相場と友達になりましょう」と申し上げますが、自分に対しても常に言い聞かせるようにしています。何故なら、自分は弱い人間だからです。
確かに、相場をやっていると、「戦う」と言うイメージがしっくりくるのは否めません。確かに、生半可な気持ちで自己ポジションを張ることは出来ないからです。「軍資金」という表現がありますが、やはり、「戦闘」という連想をさせるものではあります。
ところが、実は、本当に戦っている相手は相場ではなく、自分の煩悩だということです。つまり、相場をやるとは、自分の煩悩との戦いだということです。
だからこそ、あれこれ「ファンダメンタルズ(不安だメンタルズ)」のみならず、「テクニカル分析」を駆使しても相場では良い結果を残せないわけです。人間の煩悩がうごめいて出来あがっている世界が相場である以上、メンタル面の課題も克服しないと、結果は向上しないという点を認識しておく必要があるということです。
このように考えると、人間の煩悩を極力打ち消すことが出来れば、相場で優位に立てるということになります。まさに、「無の境地」というべきか、「欲、怒り、迷い」の気持ちを抑えることが出来る分、理想的なトレードが出来るのでしょう。
要するに、人間の持つ弱さが現れれば現れるほど、相場では「勝てない」ということです。まさに、相場は心理戦と言われる所以でもあります。相場の世界で長くやっていると、「不安だメンタルズ」では生き残れないと、事あるごとに、つくづく痛感する次第です。
ただ、そうは言って、機械に頼る「システムトレード」にはどうも興味がわきません。相場をやっているのは人間である以上、やはり、人間主体の判断が勝ると信じているからです。私自身、人間の煩悩との戦いがいつまでも続きそうです。
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