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マーフィーの日々是好日

不安から抜け出す魔法の言葉

本日放送されたNHKの番組「ためしてガッテン」はトレードにも有効な内容を含んでいると思いました。今回のテーマは、誰もが日常生活で抱く「不安」と原因、そして対処法でした。

そもそも「不安」とは、私達に危険を知らせる「警報装置」なのだそうです。日常生活で、私たちの頭の中にはいつも様々な不安の種が転がっていますが、普段この種を特に気にせずに過ごしています。ところが、何かを契機にして、私たちはこの不安を認識するのです。

この認識を手伝ってくれるのが人間の脳の中にある「背内側前頭前野」というものだそうです。脳内のこの部分は、心の状態を客観的に見る機能を持っています。この客観視することが出来る力のお陰で、私達は不安に苛まれ過ぎずに過ごすことが出来るということです。

常に、心の状態を客観視することが出来れば、私達は、心を安定的に保つことが出来ます。これは、トレードにおいても大変に重要な要素です。自分が不安に思っている状態を冷静且つ客観的に観察することが出来れば、しかるべき対応も取りやすいと考えられます。

そして、番組では、不安から抜け出す魔法の言葉が紹介されていました。それは、「・・・と思った。」という言葉です。例えば「自分は何をやってもだめな人間だなぁ」と思ったとします。そんなとき、「自分は何をやってもだめな人間だなぁ、と、思った」そう心の中でつぶやいてみるのだそうです。

そこで、私は、この言葉は相場でも応用可能だと考えました。相場が急変して、自分が持っているポジションが一気に評価損を抱えた時に金縛りになってしまう状態から脱却する為に、「・・・と思った。」という言葉を発してみるのです。

そのことで、自分の心の状態を客観視すること出来るようになります。そうすると、しかるべき対処法を取ることが出来るようになります。また、チャートを見ていても、何かシグナルが発生した場合に、それを、より冷静に客観視することが出来るようになるはずです。実に有効的な言葉だと思った次第です。

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プロフィール

柾木利彦(マーフィー)

Toshihiko Masaki

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

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