ロスカットはマーケットにお金を預けるようなもの
何か欲しい時、何が何でも欲しいと思わずに、リラックスしてぼんやりと欲しい程度に思っている方が、結果として、それを手にすることが出来る可能性が高いようです。
こんな例があります。お風呂のお湯をこちらに寄せたい時に、お湯を自分の方にかき寄せようとするよりも、お湯を向こう側に押してやる方が、結果として楽にお湯を引き寄せることが出来ます。無理にお湯を求めていくと、お湯が逃げていくような感覚を覚えます。
このように、何かを求めていく時に、強欲に欲するほど、求めているものを得る確率は減る一方で、あくせくせずに楽な気持ちでいると、自然と自分が求めているものがこちらにやってくるようです。
相場をやっていて、何が何でも利益が欲しいという精神状態でいるよりも、少々負けても良いんだというぐらい気楽にトレードする方が良いということです。
ロスカットするにしても、一旦はマーケットにお金を預けるのだというぐらいの気持ちになれば将来大きく戻ってくる可能性が高いということです。
仏教の言葉に「渇愛」というものがあります。「渇いている」「満たされていない」「ほしい」という生命の根元的な欲望であり、人間に備わっているようです。相場に関して言うと、自分の相場観、そして、自分のポジションへの執着も1つの「渇愛」です。
この「渇愛」から逃れることが出来ないのが人間の性(サガ)でもありますが、自分を客観的に観るようにして、少しでも脱出しようというのが仏教の教えでもあります。
あの一目山人翁(一目均衡表の創始者)が、常々、仏教書を読まれていたというエピソードがありますが、相場をやる一人として、心しておくのが良さそうです。
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