がんばらない方が良い
相場の世界では、「がんばること」は逆効果です。自分のポジションが花開くように、相場が自分の思惑通りに動いてくれるよう、一心不乱に祈ることは、むしろ逆の結果を招いてしまいかねないのです。
このことは、「努力逆転の法則」というものです。「努力」すればするほど、逆効果につながるということです。心理学的な観点から言うと、この一心不乱に祈るという精神的状態は、自分の願望が、現実には存在していないことを潜在意識に刻み込んでしまうようなものだということです。自分の相場観通りに相場が推移し、「収益チャンスを得たい」と願えば願うほど、その望ましい状態が現実化する可能性が小さくなってしまうということです。
現実にどのような状況を示すかという1つの具体例を挙げてみましょう。
当初、ポジションを造成した時に自分のシナリオが、その後の相場展開によって、実現困難と判断出来る時に、いつまでも、自分の当初のシナリオに拘ってしまうことを「がんばる」と勘違いしてしまうことが挙げられます。
このことは、以前にお話ししたこともある「逆境に耐える」ことの一面でもあります。「逆境」などには耐える必要もなく、「がんばる」必然性などもはや存在していないにもかかわらず、踏ん張ってしまうのです。つまりは、「がんばること」が、逆に、望ましくない状況を創ってしまうわけです。
もちろん、何らかの根拠があって「がんばっている」のであれば、それはOKです。その判断根拠が崩れるまでは、忍耐力を活かして良いと思います。そう言う意味での「がんばり」は必要でもあります。
というわけで、根拠なき「がんばり」は出来るだけ避けたいものです。やらないようにしたいものです。自分を追い詰めてまでも、一心不乱に祈るなどをすると、精神にとっても良くないことです。その結果、相場を冷静、客観的に直視することも出来なくなるからです。
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