人生はすべて心である。 そして、相場も心である
一目均衡表の創始者である一目山人翁は、以下のように仰っています。
「人生のこと、すべて心であります。」
「相場で儲けるのも、損をするのも、ひとえに心次第であります。」
「人生に、生きるのも、死ぬるのも、心をどうするかが一大事の問題であります。」
「なかんずく、勝負の世界に生きる者は、精神修養が最大の問題でありまして・・・」
上記引用文は、「一目均衡表」1巻からの抜粋ですが、やはり、相場を極めた人間だからこそ、心の問題に言及しています。
私も1984年に相場の世界に入り、このかた、相場歴27年になろうとしていますが、しみじみと心の問題は大きいと痛感しています。一目山人翁は、精神修養を宗教に求めてきたと書いておられます。実際のところ、一目山人翁のお孫さんに会って、直接聞いたところ、一目山人翁は、生前、いつも仏教書を読んでおられたとのことです。
私も、そのことをお孫さん(細田哲生氏)から聞いた時、ちょうど、仏教に興味があって、あれこれ関連書籍を読み漁っていたので、実感として、心の底から共感出来たのを覚えています。今更ながらですが、正直、相場をやることは、人生を生きることと同義に思えるのです。相場と取り組んでいると、人生の縮図のようなものを随所に感じることがあります。
「人間万事塞翁が馬」という中国古来の格言がありますが、何事においても、吉と出るか、凶と出るか、その時にはわからないものです。相場においても全く同じだと思います。たとえ、凶と出たところで、それが最終的な凶につながることはなく、むしろ吉につながる、いや大吉につながることもあり得るのです。当然のことながら、その逆も真なりです。
また、トレードをしていて、利食いと損切りという二元論的発想が危険だということも学ばされます。すなわち、利食いは善であり、損切りは悪という発想は、私達を危険な状況に追いこんでしまうようです。利食いも損切りも、所詮はポジション調整の結果に過ぎないということ、大事なことは、目の前の相場と仲良くなって、相場の強弱を客観的に判断する能力を付けることです。
その為にも、相場と戦うと言うイメージはやはり良くないです。相場と戦うのではなく、実際に戦う相手は自分の煩悩であるべきです。決して相場と戦ってはいけません。何故なら、相場は常に正しいからです。改めて、相場とは実に奥深いと思います。
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