「負けに不思議の負けなし」
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」とはスポーツの世界でよく使われる言葉です。と同時に、これほど、相場の世界でも応用可能な言葉はないとも思われます。
特に「負けに不思議の負けなし」という点は、トレードをやっている人にとって、ほとんど誰しも過去を振り返って思い当たる節があるのではないでしょうか?
一瞬の判断がトレードの成功か失敗かを決める相場の世界にあっては、今現在、マーケットの中で自分がとっている行動を過去の状況と比較している時間的余裕はないと思います。
しかしながら、改めて振り返ると、これまでやってきたのと同じことを繰り返している自分に気づくのにそう時間は掛からないと思います。
一瞬一瞬に判断を迫られる相場の中にあっては、過去の自分の行動と照らし合わせることは難しいことです。しかし、現実問題、自分が過去に犯したミスを繰り返していることが分からないだけのことが多いものです。
実際に、損失につながる行為、行動には共通点が多いのです。例えば、自分が事前に決めたトレードルールを無視している、明らかにポジションカットすべきであるのに未練がましく引っ張っている、相場の動きを無視して自分の願望、希望的観測を押し通している等々です。
結局は、正しい「トレード技術」を学んでも、いざそれを実践する際に、正しく使っていない、無視してしまっている、途中で判断を歪曲してしまっているようでは、学んだ意味はないことになります。
いや、そのような失敗を繰り返すことで、また苦しみながら、学んでいくのが普通の姿なのかもしれません。ですから、決して、悲観することではありません。
結局のところ、成功トレードを増やす為には、やはり、習慣的なものの考え方に依るのだと思いますが、人間、習慣を変えることほど難儀なことはありません。
「心が変われば行動が変わる、行動が変われば習慣が変わる、習慣が変われば人格が変わる、人格が変われば運命が変わる」という、大リーグ松井秀樹選手が恩師から学んだ言葉じゃないですが、いくら時間を掛けてでも習慣を変えることが出来れば「負けに不思議の負けなし」を克服出来るのだと思うのです。
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