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マーフィーの日々是好日

トレードを行う目的は3つ(パート1)

いきなりで恐縮ですが、私の場合、トレードを行う目的は3つあります。

1つは、トレードで収益を上げることです。2つ目は、実際にトレードを行うことで相場を極めることです。そして、3つ目は、相場を通じて、人間として成長することです。自己資金を投じて、リスクを敢えてとり、トレードを行うのは、当然のことながら、収益を狙っているからです。この点は、ほとんどの個人投資家の皆様と共通であると思います。経済的充足というのは、人間が幸福になる為の1つの手段だと考えます。自由主義経済において、お金が価値の交換手段である以上、ある程度はあった方が良いという判断が出来ます。

次に、実際にトレードをやってこそ、相場を極めることが出来ると思います。つまり、いくら、相場を語ったところで、それが実践に通じるものでなければ、単なる机上の空論に過ぎないからです。相場を極めるとは、つまるところ、相場変動のメカニズムを探求することです。そして、収益につながるトレード方法を構築することです。

「一寸先は闇」と言われる相場の先行きに対して、根拠ある判断を下すことが出来、その判断に基づいてトレードを行うことが出来れば、自然と結果がついてくる、そんな分析方法を編み出すことは、かなりチャレンジングな仕事だと思っています。そして、私は、分析手法の伝授を含めた全体を、自分の「ライフワーク」だと思っています。

一般企業にとっても、世界経済が相互依存する、この今の世の中で生き延びていく為には、外国為替相場を抜きにすることは出来ません。ましてや、輸出入に依存する企業にとっては、外国為替相場が死活問題となってくるわけです。しかしながら、過去を振り返って、機関投資家を含めて、日本企業の多くは、外国為替相場に苦しみ悩まされ続けてきました。日本に関して、1971年に、それまでの固定相場制から変動相場制に移行してから40年になろうとしていますが、長期円高傾向にあるとは言え、途中における相場乱高下にまさに翻弄されっぱなしであったと言えましょう。

それでいて、外国為替相場は分からないもの、無理にトレードしてもやられるだけだとして、機関投資家などでも、外国為替相場ではあまりリスクはとらない方針の会社が多いようです。加えて、大手の輸出入企業、また大手商社等においても似たような状況であり認識のようのです。昨今では、個人投資家が簡単にFXをトレード出来るということで、有象無象の市場参加者が増えているようです。その反面、収益をコンスタントに上げている個人投資家は少数派であるというのも実情です。

そんな厳しく過酷な相場ですが、この相場の世界は昔からあるのです。歴史をひも解いても、世界初の先物市場が大阪堂島に生まれたのが、1730年創設の堂島米会所だったと言われています。何と、280年以上も前のことです。以来この方、法人、個人、様々なレベルにおいて、悲喜こもごものドラマが繰り広げられてきたのが相場の世界です。しかも、世界レベルで展開しているわけです。

このような人間が作り出した相場に対して、あまりにも無力であったのも人間です。人間の煩悩が集約された世界であるとも言え、自らが自らを苦しめてきたとも言え、皮肉なものと思えます。一方で、相場は富をもたらしてくれるものでもあります。だからこそ、そこにはロマンのようなものが存在しています。相場に参加している勇気ある人間達の様々な模様が、相場をとことん追及したいという欲望に駆り立てます。未知であるが故の果てしない可能性を秘めており、相場はまさに大いなる希望や望みを抱かせてくれます。

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プロフィール

柾木利彦(マーフィー)

Toshihiko Masaki

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

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