「依存症」の兆候のある方は要注意
相場では、「依存症」の方がトレードを行うことは極めて危険だと思います。もっとも、「依存症」は精神的な病とは言え、自覚症状がない上、現代人の多くが多かれ少なかれ同様の兆候があるだけに厄介なものです。尚、ここでは、一般に言う「ギャンブル依存」と言った類のお話をするわけではありません。
FXをされている方の中でも、自分なりの投資に対する考え方はもとより、自分なりに確立された投資ルールもなければ、正しい投資技術も持ち合わせていない個人投資家が意外と多いと思われます。
トレードにて「依存症」はなぜ危険かと言うと、相場観なり成果を他人に過度に依存してしまうからです。その結果、トレード成果は向上しないばかりか、損失が膨らんでも、決して自分のせいではない、他人のせいにする傾向が強まります。そして、益々、「依存症」の症状が悪化することになります。
ところで、「依存症」の傾向のある人は、自分の希望的観測と実際の相場とを峻別することが出来ない、他人に相場観やポジションの選択の判断を求める、相場が自分の思惑通りに推移しないと立腹する、上手くいかない時の問題解決の代行を要求する等々が考えられます。「相場は自己責任」でと言いますが、そもそも精神的に自立していないから、責任云々などと言われても言葉の上では何となく分かっていても、正しく理解していないわけです。
「アダルトチルドレン」という言葉が心理学にはありますが、精神的に未熟であり、自立していない人が、自己資金と投入して投資なりトレードを行うと、悲惨な結果を招くことになります。FX(外貨証拠金取引)を始めるに当たっては、各FX会社や証券会社は、事前に簡単な理解度テストなどを行っているようですが、その個人投資家が「依存症」であるかどうかなど、当然のこととは言え、チェックはされていないのが実情のようです。
こちらのブログをお読みの方は、ぜひ、胸に手を当ててみて、自分に思い当たる節はないかどうかちょっと考えてみるとも悪くないかもしれません。程度の差こそあれ、ほとんど誰でも、何らかの精神的未熟さを抱えていると思えるからです。そして、それに気づく時点で、既にある程度、問題は解決していると言えるでしょうし、相場に対する今後の姿勢も良い方向に向かうものと思います。
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