年初というのは、荒れる相場が多いです。

そもそも、何故、年初の相場が荒れるのかというと、市場参加者が一気に増えるからです。年末にクリスマス休暇等でトレードを休んでいた連中や、予算が12月締めで「店仕舞い」していたトレーダー達が一斉にマーケットに戻ってきます。

海外の金融機関やファンドは、多くは1月スタートで年間予算がスタートするわけですから、勢いよくポジションを造成してくるわけです。前年に今一歩収益が伸びず、もしくは損失を出し、パフォーマンスボーナスを手にすることが出来なかった連中は、巻き返しとばかりに、特に、勇んでポジションを持つ傾向にあります。

そんなかんだで、市場の中は、賑わいを見せ、まさにブル・ベア、それぞれの方向の星の数ほどもあるポジションが入り乱れるといった具合です。

また、比較的ウィークハンド（あまり力のないトレーダー）のプレーヤー達が、ポジションを造成するのは良いにしても、リスク許容度にあまり余裕がない為に、ロスカットをするタイミングが早いことが引き金となって、相場の振れを大きくしているといった事情もあります。

このように、年初の相場というのは、それこそ有象無象の市場参加者が世界中から入ってくることで、特に短期プレーヤーのポジションが積み上がりやすくなり、その結果、ポジション調整も頻繁に起こりやすくなることが、相場の振幅を拡大させる方向に影響を与えているとも考えられます。

いずれにせよ、1月の前半から半ばにかけては、とにかく荒れ狂う相場展開も、次第に、トレンドらしき動きが現れやすくなるという「経験則」もありますので、来週辺りからは、相場地合いをしっかりとチェックし、流れに乗ったトレードをもっと出来るのではないかと思っています。

また、仮にまだトレンドらしき動きが出なくても、その分、後になってより明確なトレンドが生まれやすいという、やはり「経験則」がありますので、慢心せずに、相場に期待したいと考えています。

とにかく、目の前の相場を、今現在を大切に、淡々とトレードするスタンスさえ続けていれば、結果は自ずとついてくるということですね。

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