「危機」について
「危機」という言葉は2つの漢字から成り立っています。「危」は、あぶない、険しいと言う意味であり、「機」はチャンス、機会を意味しています。つまり、「危機」とは、危なく険しいけれども、同時にチャンスという機会を与えてくれる状況だということです。
外国為替市場では、昔から「ドル危機」「マルク危機」「ポンド危機」など、ある通貨が売り浴びせの標的にされた時期がありました。実際、それぞれの通貨を持つ国の政治・経済情勢が不安定な状態に陥ったことが背景としてありました。
当然のことながら、市場では、投機的な売りも大量に入り、市場の動きはより不安定なものとなり、さらに投機的な様相を帯びると言う展開となりました。市場センチメントはその通貨に対してかなり弱気(ベア)なものとなりながらも「終着駅」が見えないかのようなムードが市場参加者を覆っていったのは事実です。
振り返ってみれば、このような現象は、別に外国為替相場に限ったことではなく、株式市場では頻繁に起こっていることです。特に、個別銘柄の存在する株式市場であると、ある会社の株式が仕手筋の格好の標的にされることは頻繁に見られます。
と言うわけで、個々の通貨や株式が売り浴びせられる「危機的状態」というのは、過去何度も繰り返されてきたことなのです。そして、実は、その度に、多くのケースにおいて、絶好の「チャンス、機会」、即ち、買い場であったということを知っておく必要があるということです。
確かに、この危険な状況において、買い出動するというのは、相当の覚悟と勇気が必要ではありますが、市場センチメントなるものが、イコール「大衆心理」であること、そして、「大半の大衆は相場では負ける」という過去の多くの現実を見るかぎり、「危機」という言葉が持つ意味を再確認する必要があるようです。
もっとも、「赤信号、皆で渡れば怖くない」式で「危険な状況」を乗り越えることが出来るほど、現実は甘くありません。そして、「もうだめだ」「もう落ちるしかない」などいう悲壮感が絶頂に達した瞬間というのは、並大抵の人間心理では把握出来ないとは思います。
そんな時にこそ、相場を客観的に見ることが出来る「ものさし」なるものが存在すれば、あとは、その「ものさし」を使う側の人間が冷静でさえあれば、「あぶなく、険しい状況」を「チャンス、機会到来」に変えていくことが出来るのだと思います。
とは言え、決して「ヒーローの相場師」のように大底で買う必要などないわけで、底値であることを、しばらくしてから確認した上で買うというスタンスが無難であり、充分であると思います。つまり、「終着駅の次の駅で降りる」感覚が大事だということです。
尚、この話は、今回の相場についてのみ語っているわけではなく、相場全般に当てはまることであり、月足、週足、日足等の中長期の時間軸においてのみならず、60分足等の短期足においても適用可能であると考えます。
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たまにのぞいて頂くと幸いです。ここぞと言う時につぶやくようにしたいとは思っていますが・・。