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マーフィーの日々是好日

「材料出尽くし感」について

小沢前幹事長が、民主党代表選に際して発表した政見に、2兆円規模の円高対策と共に、「市場介入を含むあらゆる方策を果断に実施する」との内容が含まれていたことで円安に振れる場面があったりしつつも、総じて、疑心暗鬼な中、ドル円相場やクロス円相場は小康状態を保っているようです。相場の地合いからして、今後、要人から、「円高」「株安」を巡っての様々な発言が出てくる可能性は高く、その都度、相場が右往左往しそうな気配濃厚となっています。

実際のところ、今週、「株安」「円高」に対処するために、政府の緊急経済対策が発表になったり、日銀の臨時政策決定会合が開かれて追加金融緩和策が打ち出されたりしました。これらの政策が発表されるまでは神経質な状況の中、じりじりと円安が進む局面があっても、一旦、全容が公表されると、市場はそのタイミングを待っていたかのように、円の買い戻しに入るという、まさに古典的とも言える「材料出尽くし感」からの揺り戻しの展開が見られています。

ところで、「材料出尽くし感」からのドル売り円買いが活発化、などという解説は、確かに終わった相場を後から語る分には実に的を射た表現と言えます。しかし、マーケットのど真ん中にいてポジションを張っている投資家にしてみると、ハラハラドキドキの一瞬が続きます。いったいどの段階、どのレベルになれば、エントリーしたり、手仕舞ったりするのが良いのか、神経質な状況に置かれます。

政府によって大した円高政策は打ち出されないだろうとか、日銀の金融政策は新味に欠けるということは、市場参加者の大半が考えたり、感じたりしていることです。つまり、大多数の市場参加者が同じ思いでトレードしていると想定される中で、トレードする限りは、いつ、どこで、どのようなアクションをとれば良いのかの的確な判断が要求されるわけです。

押し目買いなのか、戻り売りなのか、それとも、突っ込み買いなのか、突っ込み売りなのか、まさに、一瞬一瞬、投資家の頭を悩ませ続けるのがこの相場というものです。言ってみれば、自分なりの「根拠ある判断基準」を持たずして相場に入っていくと餌食になるだけです。いつも申し上げていることですが、「相場観」ではなく、「トレード技術」を磨くことが何よりも大切と言えましょう。


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プロフィール

柾木利彦(マーフィー)

Toshihiko Masaki

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

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