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マーフィーの日々是好日

「宝くじと相場」について

「ジャンボ宝くじ」というものがあります。「不景気なので夢を買う」と思って買われる方も多いです。確かに、「ドリームジャンボ」という名前があるように、宝くじには、「夢」が付きまとうようです。

そして、「一攫千金」という言葉に示される通り、この世は、何とかして楽にお金を稼ごうという思いを持った人々が多いことがうかがえます。もちろん、「一攫」という箇所に「リスクテイク」めいたニュアンスも含まれているのかもしれません。しかし、やはり、控え目に解釈しても、根底に流れているのは、「お金は欲しい、でも苦労はしたくない」と言う発想であることは確かです。

そもそも、宝くじは「賭けごと」であり、確率に賭けるものです。それを納得して、「夢」を買うのであれば、ある意味、有意義なお金の使い方かもしれません。「宝くじ」を買ってから、当選番号が発表になるまでの期間、それこそ自由に、あれこれ夢を膨らませることが出来るからです。

それにしても、「宝くじを当てて一発逆転したい」、「当たったら住宅の頭金にしたい。残りは全部貯金する」、「日本のデフレから抜け出して南の国に家を建てたい」、「当たったら家を建てたい」といった発言が宝くじの購入者から聞こえてきそうです。

さて、ここでお伝えしたいことはと言うと、「宝くじ」と「相場」は違うということです。「宝くじ」は賭けである一方、「相場」は賭けではありません。「相場」で夢を追い求めてはいけません。かなり危険なものとなります。「相場」とは実は地味で、忍耐を求められるものです。

1回持ったポジションで巨額の収益を狙うというのはご法度です。「相場」では、「一攫千金」はもっとも似合わない言葉なのです。「相場」は、時間を掛けて、ゆっくり着実に収益を上げていくものです。今まで負けた損失を今回のトレードで一気に挽回してやろうなどという「野望」は、最悪の結果を生むことになりかねません。

私が、常々、自分の主宰する有料掲示板にて、ポジションは、1回に取るサイズを小さくして、幾つにも分けて取りましょう、と申し上げている背景でもあります。底値で買う、高値で売る、1回のトレードに保証金を全てつぎ込む、1回のトレードの収益を巨額にする、等々を目指すことは、逆にネガティブな結果を生むケースが多いのです。

底値で買う、高値で売ること自体を目標に、相場を徹底的に分析すること自体はもちろん意義あることです。私自身も、長年、相場の天底を知る為の分析方法確立を目指して、努力しているのが正直なところです。

ただ、実際のトレードは幾つもの回数に分けて、ゾーンで捉え、買い下がる、買い上がる、売り上がる、売り下がることが大切です。そして、利食いも、一気に行うのではなく、分けたポジションに応じて、順次行っていくのが「正しい」と私は思っています。

私の分析方法に一貫して流れている「終値で判断する」という手法も、分析上の必要性、意義に加えて、リラックスした精神状態に置くことも大きなメリットとしてあるわけです。いずれにしても、「相場をやる」「トレードを行う」とは、地道な努力があってこそ、長い目で見て大きな実を結びます。

皆様には、とにかく「正しいトレード方法」を学んで頂きたいと思っています。相場ですから、決して「正解」があるわけではないですが、方法論としての「正しい方法」を知って頂きたいと考えています。

「宝くじ」は買って、夢を持って、楽しい時間を過ごすことに大いに意味があります。たとえ確率論、統計学からは、騙されていると判断出来ても、それはそれとして許されるものだと思います。しかしながら、「相場」では、着実、堅実に結果を出す上での「正しい方法」をとらねばなりません。決して、「一攫千金」を狙うような発想はとにかく危険だという点、改めて認識していて頂ければと思います。


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プロフィール

柾木利彦(マーフィー)

Toshihiko Masaki

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

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