テクニカル派とファンダメンタルズ派(その3)
以下、前回の続きです。
さて、それでは、実際のトレードでは、どのスタイルが望ましいかについて考えてみましょう。結論から言うと、全て各人次第だということです。
各人が置かれたトレード環境(トレード可能時間、リスク許容度、収益目標値、精神的ストレス度合い等々)が異なるからです。各人が自分という人間を知って、ご自身に最も適ったスタイルを取ることが望ましいということです。
ただ、私はと言うと、「広義のテクニカル分析」を信条としています。つまりは、テクニカル分析を軸としたトレードであるけれども、システムトレードではなく、状況に応じて恣意的な判断を必要とするスタイルです。
テクニカル分析を1次的な軸としているため、ファンダメンタルズ分析はあくまで2次的なものです。もっと言うと、ファンダメンタルズ分析というよりも、今現在、世の中で話題となっている相場材料は何かを常に頭に入れておくようには努めていますが、それ以上のものではないということです。
今現在、世の中で話題となっている相場材料は、まさに、「ファッション」です。その時々の「ファッション」が何かを知っておくに越したことはありません。「ファッション」はつまり、市場のセンチメントを教えてくれるからです。
市場センチメントを把握した上で、相場を追うことは意義あることです。その為に、世の中で話題となっている材料を頭に入れておくのは大切です。しかしながら、決して、その材料について突っ込んだ分析を行う必要はありません。何故なら、いくら突っ込んだ分析をしたところで、実際のトレードに役立つ部分はほとんどないからです。
一方、テクニカル分析を軸にしているからと言って、システムトレードを行うことには抵抗があります。完全な機械任せ、コンピューター任せにするにはあまりにもパラメーターが多いというのが1つの理由です。
そして、やはり、恣意的な判断を伴うからこそ、より完成度の高いトレードが出来るようになります。私達は、人間ですから、毎日、学びをしながら成長していきます。毎日の学びを次なるトレードに活かすことが出来るからこそ、成長があります。
また、相場判断基準が幾通りもあるということは、様々なパラメーターがあるということですが、その分、各人のトレードスタイルに適った方法が見つかるということでもあります。
例えば、同じ1分足スパンモデルを用いたデイトレードを行うにしても、この1分足スパンモデルの利用法は幾通りもあります。具体的に、超短期のトレード方法としては、スパンモデルの青色スパン(青色ライン)と実勢レベルをチェックするだけで行うものがあります。
青色スパン(青色ライン)とは、サポートゾーンの上限ライン、もしくは、レジスタンスゾーン下限ラインのことです。このラインは、短期のトレンド方向を教えてくれます。従って、この青色スパンの方向をチェックするだけで、買い(ロング)か、売り(ショート)、どちらが優位かが即座に分かります。
もちろん、この1分足スパンモデルの時間軸を60分足に変更すれば、超短期トレードからゆったりとしたデイトレードやスイングトレードに応用することが出来ます。さらに、日足スパンモデルに適用することで、ゆったりとしたスイングトレードやポジショントレードに応用することが出来ます。
たった1本の青色スパンの方向1つをとっても、トレードが出来てしまいます。それではあまりにシンプル過ぎるのであれば、スーパーボリンジャーのプラスマイナス2シグマラインだけをスパンモデルと同一画面に表示させることで、利食いの参考レベルを一見して把握することが出来ます。いずれにしても、1つスパンモデルの青色スパンだけをとっても、実際のトレードへの利用方法は実に様々だということです。
トレードするにはシンプルな判断が即座に出来るかどうかが大切です。単純過ぎて悪いことはないわけです。しかも、一見して分かる方法であれば、誰が見ても結論は同じですから、初心者も経験者も同じ結果を生み出せるわけです。
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