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マーフィーの日々是好日

時間分析について

★まずは、この度の熊本県を中心とした大地震で亡くなられた方々のご冥福をお祈りすると共に、被災された方々に対しまして、心よりお見舞い申し上げます。1日でも早く、元の日常生活に戻られることを切にお祈りしております。


■私は、普段から、「相場観」よりも遙かに大事なものは「トレード技術」であると繰り返し申し上げています。この点に関して、今回は、別の角度から、少し突っ込んだ話をさせて頂きます。

たとえば、トレンド性が高く、且つ、大きな値幅を伴って動いている相場と付き合うことが大事と書きましたが、もちろん、事前にそうなると思ってポジションを造成するわけではありません。

当たり前のことですが、この点をしっかりと認識することが大事です。いわゆる「相場予想」なるものは、相場に入っていく中ではご法度です。結果として明確なトレンドで、大きな値幅を伴った相場であったかどうかは、所詮は、後になって分かるものです。

終わった相場に対しては、後講釈でもって、いかようにでも解説、形容することは可能ですが、そんなことはポジションを持ってトレードをする私たちにとって、ほとんど意味はありません。

重要なことは、トレンド発生のサインが出たからエントリーする、そして、そのトレンドが継続していると判断出来るかぎり、そのポジションをキープする、さらに、トレンドの終了のサインが出現すればポジションを手仕舞うことです。

この、広い意味での「ポジション操作」を繰り返すことが相場の波に乗るためのコツであり、その結果として、「利大損小」という収益パターンがもたらされることになるわけです。ですから、利食いも損切りも「ポジション調整」の中の1つの操作に過ぎません。利食いは良いもの、損切りは悪いものという二元論的発想こそは排除されるべきものだということです。

要するに、トレードで成功する為には、どこで仕掛け、どこで手仕舞うかという「入口と出口」の判断に熟達していなければならないわけです。そして、とどのつまり、この「入口と出口」を判断する具体的方法が「トレード技術」なのです。正しい「トレード技術」を持って、目の前の相場と真正面から向き合って、「今この瞬間」の相場の流れに乗ることが出来るということです。


■ところで、私は、この「入口と出口」についての判断を「スパンモデル」及び「スーパーボリンジャー」を用いて行いますが、もう1つ、相場の全体観を把握する上で、「アクティベート時間分析」なるものを用います。

尚、「アクティベート時間分析」は、会員様限定でお届けしています。

そもそも、「相場は時間で動いている」という考えがベースにあるものですが、これは単なるテクニカル手法ということではなく、相場の世界の真理、摂理に基づいた、相場判断技術です。基本的には、タイムサイクル理論をベースとした手法ですが、時間分析の主軸は、「基本数値」と「対等時間」を見出すことにあります。

「基本数値」というのは、9、17、21、26、33、37、42、52などの数値です。それぞれ、日足、週足、月足などをベースとしてカウントします。尚、スタート時点のローソク足から終了時点のローソク足までをカウントする「両端入れ」を用いて計算します。直近の高値や安値が現れた時点のローソク足を起点にカウントし、「基本数値」が経過した時点で、相場の「変化時間帯」ととらえます。私は、会員様に向けたレポートの中では「時間の節目」という表現をしています。尚、「変化時間帯」とは、相場トレンドの加速、もしくは転換です。変化しなければそのまま延長となります。

「対等時間」は、例えば、相場が上昇すれば、その後、下落に転じた場合、上昇に要したのと同じ時間のタイミングで相場が「変化」しやすいという「法則」に基づいて分析を行う方法です。具体的に言うと、相場が10日間上昇して、下落に転じると、高値から10日後に相場が「変化」する可能性が高いということです。この「変化」には、トレンドの加速と転換、さらには延長が含まれますが、「転換」の確率が高いことが特徴です。

また、「タイムサイクル」という分析手法もあります。これは、高値・高値、高値・安値、安値・高値、安値・安値と言った、相場の波動を追っていく中で、ある決まった時間リズムが存在していることを見出すことが出来る局面があります。この場合、この「タイムサイクル」が今後も継続する可能性が高いと判断することで、次なる相場の変化のタイミングを探るという方法です。この「タイムサイクル」は「対等時間」の繰り返しという見方をすることも出来ます。

また、サイクルには、より大きな時間サイクルの中に、より小さな時間サイクルが存在します。例えば、27日サイクルの中に、9日サイクルを3つ含むケースなどです。もっとも、私は、より大きな時間サイクルを見出す変わりに、日足、週足、月足と言う風に、時間軸を大きなものに変更させることで、より大きな時間での波動を見つけることを主眼としています。

ところで、これら「基本数値」「対等時間」「タイムサイクル」などを用いて時間をカウントする中で、誤差が生じる場合があります。サイクル分析とアストロロジーで著名なレイモンド・メリマン氏は、この誤差のことを「オーブ」(許容範囲)と呼んでいます。

要するに、相場のサイクルは、数学や物理の世界で見られるような規則正しい「法則性」を有するものではなく、誤差、歪みを持っているものだということを観念して認める必要があります。従って、大事なことは、実際の相場を相手にトレードするに当たっては、「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」を用いて、エントリー、手仕舞いのタイミング、すなわち、「入口と出口」を判断する技術を身につけておくことです。

とりわけ、日中のマーケットにおいてことさら重要な時間軸は60分足です。60分足ベースの「スパンモデル」や「スーパーボリンジャー」を、私のブログなどでご紹介している理由でもあります。

考えてみると、一般的には、市場心理というものに従うと、どうしても高値買い、安値売りを繰り返すことになってしまいがちです。しかしながら、自分なりに相場の大局観を持ち、日常のマーケットにおいて、しかるべきタイミングでの「入口と出口」の判断方法を身につけてさえいれば、成功トレードを行える確率が大幅に高まるわけです。

■繰り返すと、相場の大局観を「アクティベート時間分析」なり、日足、乃至は週足ベースの「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」を用いて把握した上で、日々のマーケットの中でのエントリーや手仕舞いのタイミングを、60分足や日足ベースの「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」で判断していく手法を身につければ、より的確な水準での売買を行うことが出来るようになるということです。

一般的に、相場というものは、人気に逆らう、大衆意見の逆を行けば、利益に繋がり易いと言いますが、何ら判断基準を持たずに闇雲に逆らっているだけでは、結局は、良い結果にはつながりません。むしろストレスだけを溜めるだけとなり、精神衛生上良くないと言えましょう。

正しくは、根拠ある判断基準をしっかりと持つことで、市場心理に流されず、今瞬間の相場と向き合い、仲良く付き合うことが出来れば、自ずと結果はついてくるということでしょう。とりわけ、「アクティベート時間分析」は、冷静に時間の経過を待つということの指針ともなり、ともすれば相場に飛び込みたくなる衝動を抑えてくれる緩衝材ともなり得るものです。

このように、「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」「アクティベート時間分析」の3本柱を駆使することで、相場と友達になって、良い付き合いをし、結果として、生涯収益(キャリアプロフィット)の拡大に努めることが出来るということです。

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プロフィール

柾木利彦(マーフィー)

Toshihiko Masaki

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

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