相場学
相場は博打ではありません。
相場に参加することは「相場の世界の真理」に基づいて投資するという知的な行動だと考えています。
私が尊敬する若林栄四氏は「相場学」という言葉を提唱されています。「経済学」でもなければ、「金融学」あるいは「財政学」でもない、まさに相場を深く研究する為の学問、それを「相場学」と仰っています。
一般的には、外国為替相場を「マクロ経済学」の観点から語られることが多いようです。確かに、一国と一国の通貨の交換レートを取引するレートが対象であるわけですから、どうしても経済的な色彩の強い分析がなされるのは当然のことと思います。
しかしながら、マーケットを知っている人は、相場は上げ下げを繰り返すものであり、オーバーシュートするものであることを知っています。
仮に「理論的にこうなるべき」という為替レートが導き出されたとしても、そうなる保証はまずほとんどありません。仮にあったとしても、何年後かであって、その時までに、こちらがマーケットに打ちのめされてしまうことになっては元も子もありません。
ところで、相場はいくつもの波動を伴って変動していきます。
そして、その波動にはある規則性があるのが分かります。
例えば、ドル円相場を例にとりましょう。
戦後1ドル=360円であったドル円相場は、カーターショックの時(1978年)に360円の半分の180円(正確には174円台)になりました。
その後、1982年に、約1.5倍戻しの270円(正確には278円)まで戻した後、240円近辺にて揉み合っている時に「プラザ合意」(先進5カ国が合意で円高誘導した)で、1987年の終わりには、半分の120円にまで下げます。
その後、120円の3分の1の値幅である40円上昇し、1990年に160円まで戻したドル円相場は、1995年に、さらにその半分の80円にまで下げます。
その後、147円までドルが戻した後、2011年に約半分の75円台を付けたことは、記憶されている方も多いと思います。
ところで、過去に大きく遡ると、1ドルは1871年に1円と定められました。そして、世界恐慌発生3年後の1932円に1ドル=5円に円が下落しました。その間、61年(フィボナッチ数の61.8の近似値)の歳月をかけて、円が5分の1になったわけです。
そして、1949年に1ドル=360円と設定された交換レートが、62年後(フィボナッチ数の61.8の近似値)の2011年に75円台に円が上昇(ドル下落)しました。円を中心にして約5倍となったわけです。
これらの解釈には当然のことながら多くの質問が投げかけられるかもしれません。ただ、しかし、ここで回答、議論しても大して有益ではありません。なぜならば、途中にどのような展開となって経過していくかの方が遙かに重要だからです。
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