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マーフィーの日々是好日

相場は「時間」と「価格」から成り立っています。

「相場は時間である」というのは私の相場哲学でもあります。相場は横軸とも言うべき「時間」と縦軸とも言うべき「価格」によって構成されていますが、より重要なのは、この「時間」という要素であると考えます。

「時間」は時間リズムでもあり、タイムサイクルでもあります。時間リズムには、「基本数値」という、ある決まった幾つかの数値、「対等数値」という、対等時間に当る数値があります。また、タイムサイクルは、相場波動における高値や安値の間の時間間隔のことを指します。

この「時間」のリズム、タイムサイクルが相場変動に大きな影響を及ぼしているというのは事実であり、相場の世界の普遍の法則でもあります。従って、時間分析を行うことは相場の動きを追跡する上で重要な作業となります。

相場の天井や底を予測するのは至難ですが、この時間分析を行うことで、ある程度は推し量ることが出来るようになります。もっとも、天井や底になる「候補」ともいうべき「時間の節目」を突き止めることで、相場が変化しやすい「変化時間帯」を探ることが出来ます。

「変化時間帯」の意味は、相場がそれまでの流れを逆向きに変えるケースもあれば、それまでの動きを加速するケースもあります。その為、「転換」とは限らないため、「変化」と称しています。

尚、「変化時間帯」は、相場が動くこと可能性が高いと判断出来る為、事前に備えておくことが出来るというメリットはあります。また、時間の節目、変化時間帯を察知すれば、あとは、価格分析をしっかりと行うことで、ピンポイントでのトレードを実現させる可能性が高まります。

いずれにしても、時間分析は価格分析と並んで自動車の両輪と考えて良いということです。この2つの分析、判断を行うことで、相場の方向性、位置関係を把握し、成功トレードの確率を上げることが出来るということです。

ただ、時間分析だけに頼り過ぎると、目の前の価格の変化がおろそかになり、実際の売買が上手くいかなくなりますが、それでもやはり、価格だけを追うことはやはり危険であるということです。

尚、 私独自の時間分析は、「アクティベート時間分析」というものであり、相場に現れる全ての高値、安値を分析のベースとします。つまり、高値・高値、高値・安 値、安値・高値、安値・安値を全て対象とします。そして、基本数値、対等時間、タイムサイクルという手法を用いて時間の節目を探索し、「変化時間帯」を求めていくものです。

又、価格分析として、私は「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」を2大柱としています。「アクティベート時間分析」で横軸、つまりは価格分析を行った上で、2大柱で価格の動きを追っていくという手法をとっています。

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プロフィール

柾木利彦(マーフィー)

Toshihiko Masaki

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

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