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マーフィーの日々是好日

「マーフィーの6法則」第6法則

本日は、第6回目として、「マーフィーの6法則」の6番目の「相場と格闘するのではなく、相場と友達になること」についてご説明します。今回で、「マーフィーの6法則」が完結する格好です。

今までご説明した法則を徹底すれば、必然的な結果として、「相場と友達になる」ことが出来ます。「相場と一緒に踊る」ことが出来るのです。この感覚が大事です。相場には上げ下げのリズムがあります。このリズムに合わせて一緒に踊る感覚が大切なわけです。

私は、この「相場と友達になる」という表現を頻繁に使いますが、「Trend is friend」という格言が英語にもあるように、相場の世界では、トレンドを見極めること、そして、そのトレンドに乗ることが如何に大事であるか認識されているようです。

言い換えると、私達が相手をしている「相場」に自分を合わせることが重要なのです。相手である「相場」はこちらのことなど構ってくれません。例えば、自分のポジションのコストのことばかり考えている人がいますが、相場の神様にとっては、こちらの都合、ポジションがどうかなど、全くお構いなしなのです。

この考え方は、人間社会でも当てはまるのではないでしょうか?すなわち、人間関係をよくしようとしても、相手を変えようと思っても時間の無駄であり、ストレスが溜まるだけです。一方、自分が変わることさえ出来れば、その人との関係は改善されます。もっとも、自分を変えてまで相手との関係を改善したいと思える人との話ですが・・・。

人間関係と違って、相場の場合は、少々、相手(相場)のことが嫌でも、相手である相場のお陰で収入を得ようとしている以上は、相手(相場)に合わせる必要があるということです。自分の相場に向かう姿勢はもちろん、後で述べる「トレード技術」「トレードルール」をしっかりと学び、身につける必要があります。

もちろん、相場と仲良くしてまで相場から収入を得たいと思わない方は、相場と友達になることはありません。相場といつまでも格闘していれば良いわけです。相場のことで文句を言っていれば良いわけです。無責任に聞こえるかもしれませんが、そこは、あくまで皆様のご自由ということです。

確かに、一般論として、市場参加者の多くは、自分の「相場観」を持とうとします。ドル円が上がる、ドル円が下がる、ユーロ円が上がる、ポンド円が下がる等々と言った相場観です。そして、相場観に基づいてポジションを持つわけです。ここが落とし穴です。

何故ならば、相場観に基づいてポジションを持つと、希望的観測をもってしまいます。ポジションをカットすることは、自分の相場観に背くものであり、自分のポジションが可愛い為に、少々マーケットが自分の相場観と違った動きをしても、当初の自分の相場観に執着してしまう傾向があります。挙句の果てには、自分の思惑通りにマーケットが動かないと絶望に陥ってしまうことにもなりかねません。

特に社会的に地位の高い人、学歴の高い人、エリート意識の高い人は、まさかの連続にぶち当たり、マーケットが間違えていると考え、自分の間違いを認めず、マーケットのせいにしてしまう傾向があるようです。

ところで、私は「相場観」は必要ないと言っているのではありません。「相場観」はあって当然です。ただ、実際のトレードでは、「相場観」だけでは収益を残せないということです。それでは何が必要かと言うと、「トレード技術」です。さらに言い換えると、自分なりに構築した「トレードルール」です。私の場合は、「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」「アクティベート時間分析」です。

しっかりと認識しなければならないポイントは、「トレード技術」「トレードルール」がなければ、「相場観」は絵に描いた餅になってしまうということです。「相場観」を実際の収益につなげるためにはどうしても「トレード技術」「トレードルール」が必要不可欠なわけです。

というわけで、相場観と実際のトレードは全くの別物だという考え方が大事です。相場観は、小学生からご年配の方まで、全くの初心者から、プロまで誰でも持てます。しかし、実際のトレードは違います。初めてのトレードが上手くいくことはあります。2回目も3回目も上手くいくことはあります。しかし、年月を経れば経るほど、正しいトレード方法を身につけている人とそうでない人はキャリアプロフィット(生涯収益)が大きく異なってきます。

繰り返しになりますが、相場と友達になることは、相場で収益を上げるためにとても大切なことです。そして、この相場と友達になる為の手段として、「トレード技術」「トレードルール」が存在するのだということをしっかりと理解して下さい。

最近、FX(外貨証拠金取引)では、レバレッジ倍率にばかり関心が向かっています。自己資金の何倍まで取引が出来るかどうかに関心が行きすぎているわけです。本当にレバレッジを掛けなければならないのは、ご自分の投資法についての勉強であり、その時間です。投資の勉強をする時間にレバレッジを掛けて、長い目で正しいトレード方法を学んで頂きたいと思います。資金にレバレッジを掛けるのはいつからでも遅くはないということです。

皆様が、「マーフィーの6法則」を学ばれて、さらに「トレード技術」「トレードルール」を身につけることが出来れば、ふと気が付いた時に、相場と友達になっておられる、相場と一緒に踊っておられることでしょう。

皆様の生涯収益(キャリアプロフィット)が堅調に推移することを祈ってやみません。


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プロフィール

柾木利彦(マーフィー)

Toshihiko Masaki

インテリジェンス・テクノロジーズ代表

1980年、大阪外国語大学(現・大阪大学外国語学部)を卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行。
ニューヨーク支店、東京本部の ドル円チーフディーラーを経て、1992年米銀大手の『シティバンク』や欧州系大手の『オランダ銀行』東京支店などで外国為替部長として外銀最大級のトレーディングチームを率いて活躍、現在に到る。その間、「東京市場委員会」での副議長や「東京フォレックスクラブ」委員などを歴任。卓越した市場関連知識でもって、テレビ、ラジオ、新聞などで数多くの情報発信を行い、東京外国為替市場の発展に貢献。自身、過去24年に及ぶトレード経験に基づき、独自のチャート分析 (「スパンモデル」「スーパーボリンジャー」等)を確立。
個人投資家に向けて最強の投資法を伝授することをライフワークとして、現在も精力的に取り組んでいる。

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