分からないということが分かること
一目均衡表理論の創始者である一目山人翁の言葉に、「この相場は分からないということが分かる」というものがあります。実に、意味深い表現であり、相場を知りつくした人間の言葉であると思います。
いつでもどこでも相場に入っていないと落ち着かいのは良くないことです。一般素人の個人投資家に見られる傾向でもありますが、少し儲かると聞いたからと言ってすぐに売買を始めるのは問題です。
投資対象を求めており、一刻も早く自己資金を相場につぎ込みたいと思うのは分からないでもないないのですが、少しは研究してからでも決して遅くはありません。最近は、何もかも一から勉強しなくても、便利なセミナーやネット経由の情報が多く、昔に比べると誰もが簡単に相場の世界、特にFXの世界に足を踏み入れることが出来ます。
たまにビギナーズラックなどで、最初から上手くいく人がいますが、これが実は仇になってしまうことがあるのです。「人間万事塞翁が馬」と言う言葉がありますが、上手くいった後には不運がもたらされるものです。また上手くいかなかったからと言って落胆する必要もありません。最初に受ける洗礼は早ければ早いほど良いと思います。
「この相場は分からないということが分かる」の言葉に込められた、一目山人翁の投資哲学は、長きに亘る相場人生の中で培われたものです。翁は言います。「何よりも大事なことは、売買をする以上、必ず儲けなければいけません。〜〜損をするようでは相場をやる資格はないはずであります。」と。
一般的に言って、機関投資家、ファンド、銀行、証券などに勤務する、「雇われディーラー」は相場が分からないから何もしないで待つということが簡単ではありません。しかし、一般個人はそれが出来ます。一目山人翁も「一般者は分からぬ時は休めば良い」と仰っています。
分からない時には手を出さないことが出来ることは一般個人投資家の特権でもあるのです。投資運用会社などでは、「キャッシュ比率」なるものがあって、いつも何かにある一定以上は運用資金を回さなければなりません。個人はその必要がないのです。ただ単に、現金で置いておけば良いわけです。
にもかかわらず、いつでもどこでもマーケットに入っていなければ気が休まらないとすれば、残念ながら、広い意味で「マーケットの餌食」にならざるを得ません。私は自分に言い聞かせる言葉があります。「ポジションには3つある。1つはロング、2つ目はショート、3つ目はスクウェア」です。
人に「ポジションはどうしている?」と聞かれて、「今、スクウェアで勝負している。」「パンパンのスクウェアだよ。」などと答えられるようになれば、かなり成長した投資家だと思います。
そして、ここぞというタイミングで相場に入っていくことこそ、相場を知り尽くした投資スタイルであると思います。ただ、知り尽くすまでいかなくても、ある程度、我慢して、タイミングを見計らって相場に入っていけるなら、成熟した投資家と言えるでしょう。
「相場はタイミングが全て」と言っても過言ではありません。相場観だけで勝てるほど甘くないのが相場の世界です。こちらの読者の方には、相場に参加するに当たっての肝心要のことをお伝えしていきたいと思います。
■無料メールマガシン「マーフィーの最強FX投資法を伝授」を配信登録された方にレポートを差し上げています。
無料メルマガ
現在、上記の無料メルマガを登録すると、私が長年かけて考案した「スパンモデル」・「スーパーボリンジャー」の基本を解説したレポートを無料ダウンロードして頂くことが出来ます。
どうぞ、ご活用下さい。