[日本取引所グループ] 2022年大納会:特別ゲストに脚本家の三谷幸喜氏・岸田文雄首相も出席
日本取引所グループ(JPX)は2022年12月30日、最後の取引となる大納会を迎え、記念式典を開催。本年の東京会場での大納会は、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の脚本を執筆された脚本家の三谷幸喜氏をゲストに迎え、また岸田文雄首相も出席されました。首相が大納会に出席するのは2013年の安倍元首相以来となります。
日本取引所グループの清田CEOからは「株式市場はバブル後最高値となる3万円台からスタートしましたが、2月24日のロシアのウクライナ侵攻を機に、エネルギー・資源価格の高騰から世界的なインフレに火が付き、欧米を始めとした世界各国の中央銀行は大幅かつ急ピッチな金利引き上げを行い不安定な世界情勢が続きました。侵攻直後の3月9日に24000円台の安値を付けたものの、年間を通じてみると26000-28000円の間で比較的落ち着いた動きをした相場展開であったと思われます。」と語り、「日本取引所グループは来年早々、東京証券取引所と旧大阪証券取引所が統合してちょうど10年の節目を迎えます。次の10年にむけて、日本市場の魅力と存在感を高めてまいりたいと思っています。」と挨拶しました。
岸田文雄首相からは、「日本が直面する様々な社会課題の解決を担う主役はスタートアップであると考えています。来年はその育成に一段と力を入れていきたい。そして、来年は新しい資本主義を本格起動させていく年。北条義時が新しい武士の時代を切り開いた如く、多くの政策課題はありますが、一つ一つ乗り越えて、成長と分配の好循環を実現し、新しい日本を切り開いていく決意です。」と挨拶しました。
特別ゲストの脚本家の三谷幸喜氏からは「鎌倉時代は先が読めないという意味で現代と凄く近いような気がしています。僕らも、この一寸先は闇の世の中、3歩進んで2本さがる。これです。これから一歩一歩着実に進んでいかなければいけない。新しい未来に進んでいけば、今とは違う素晴らしい景色が広がっていると思っています。」と挨拶しました。
岸田首相、三谷氏による5回の打鐘の後、東京証券取引所 執行役員 川井洋毅氏の発声による恒例の手締めが行われました。
2022年最終取引日となる日経平均株価の終値は、前日比2697円21銭安の2万6094円50銭となり、2018年以来4年ぶりに前年を割った。
(2022年12月30日 東京証券取引所にて/FOREX PRESS)