書籍「強い円は日本の国益」榊原英資
「日本は、強い円は日本の国益だと認識して、それを対外的にも公表すべきです」と著者は力強いメッセージを送っています。「国全体としては円高政策で資源確保を目指し、輸出企業は高い品質によって21世紀型の差別化を目指すのが、生き残りの道だと言えるでしょう」。
著者は大蔵省財務官を務め、世界の金融・為替市場で「ミスター円」と呼ばれました。近年は政治・社会分野にもわたる評論活動で知られていますが、本書では久しぶりに“ホームグラウンド”に帰り、ダイナミックな議論を展開しています。
榊原英資
東洋経済新報社 四六判 上製本 240頁 2008年9月発売
1,680円 (税込)