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[FX動向・展望]2008年3月期のFX市場規模は6,964億、口座数は123万口座

[FX動向・展望]2008年3月期のFX市場規模は6,964億、口座数は123万口座


 調査会社の矢野経済研究所は、毎年実施している「外国為替証拠金取引の動向と展望」の2008年度版を8月7日に発表。 調査は、商品先物会社、専業会社、証券会社、異業種からの新規参入会社など128社を対象に実施。調査期間は2008年5〜7月で、 調査方法は直接面談、ならびに電話・e-mail等によるヒアリングを併用。調査結果サマリーは以下の通り。


■調査結果サマリー

◎2008年3月期の市場規模(預り証拠金残高)は6,964億円。前年比13.5%と足踏み
サブプライムローン問題を背景にした急激な円高の影響で、預り証拠金残高が減少する企業も少なくなかったが、大きく残高を伸ばした企業もあり、業界全体では10%台の伸び。



◎2008年3月期の口座数は、123万口座。前年比91.9%増
手数料の無料化、スプレッドの狭小化、サービスの拡充でアクティブユーザーの獲得に成功。顧客数は依然、大幅に増加。

◎市場予測: 2009年3月期は9,060億円、179万口座と予測
4月以降の緩やかな円安基調及びネット銀行、異業種からの参入が相次ぎ、2009年3月期は再び大幅伸長と予測。


■調査結果の概要

1. 市場の経緯と背景
外国為替証拠金取引は、金融商品化されて10年がたつ。この間、2005年7月に施行された改正金融先物取引法の規制を経て、2007年9月に新たに施行された金融商品取引法下で運営されているものである。こうした法整備が進展する中、2008年は、多くの顧客基盤を抱えるネット専業銀行、異業種からの参入、既に参入している証券会社によるFX専業会社の設立等が相次いでいる。
その一方で、急激な円高の影響や、手数料競争に加え、スプレッド競争も本格化する等の競争の激化を受け、経営破たん、M&A、事業強化のためのグループ内統合が目立った1年でもある。
アクティブユーザーの争奪戦が始まった1年であるが、このような競争の激化とこの1年内の2度にわたる円高が、預り証拠金残高、口座数、取引量、企業収益に影響を与えた。

2. 市場概況
昨年の調査時において、2008年の市場規模を8,000億円超と予測したが、昨秋及び今春の急激な円高によって外貨買い投資家の資産が減少した結果、当該予測値より低い伸びとなった。
しかしながら、残高を増加させた企業の中には、倍増となった企業もあり、商品スペックや抱えている顧客層の違いによって格差が表れ、2008年3月期は業界全体で6,964億24百万円となり、前年比13.5%増となった。
口座数も預り証拠金残高と同様に、毎年増加傾向にあり、預り証拠金残高よりも伸びは著しく、2〜3倍、またはそれ以上の伸びを見せた企業もある。2008年3月期は前年比で91.9%の伸びを示し、123万7,319口座となったと推計した。口座数の伸長には、セミナーの実施、キャンペーンによる開拓に加え、高スペック商品の投入による投資環境の充実、投資コストの低減など、顧客の利便性が大きく向上したことが背景にある。

3. 市場予測
2009年3月期については、2008年4月以降の緩やかな円安相場を受けて復調しているとの声も多いこと、また、競争も激化しているが、商品スペックのリニューアル、ネット銀行の参入、アクティブ層向けFX専業会社の設立等から、市場の活性化が更に進むことと考えられ、市場規模は9,060億円、口座数は179万口座に達すると予測した。


資料名「2008年版外国為替証拠金取引の動向と展望」
発刊日2008年7月28日
体 裁A4版 214頁 定価126000円
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