今週のメルマガより抜粋
本日発行しました無料メルマガを以下に引用します。ドル円相場について、60分足スパンモデルを用いて解説しておいますので、お役に立てるかと思います。
■今週も1週間、皆様お疲れ様でした。「お疲れ様」と書くと、何だかネガティブな響きもあり、正直、あまり好きな表現ではありません。かく言う私は、相場相手に、あれこれ分析したり、トレードしたりすることを厭わないどころか、素直に幸福感を覚える人間だからです。
ですから、週末はマーケットがクローズしますので、少々、残念です。「少々」であって「大いに」でないのは、マーケットがクローズするお陰で、普段はなかなか出来ない長期分析に時間を費やせることが理由です。
やはり、目の前で相場が動いていると、中長期のトレンド分析には、なかなか関心が向かいません。1週間が終わって、週足が確定した段階で、ようやく、日足、月足なども考慮した中長期の相場分析に時間を割く気持ちになれるわけです。
そもそも、FXというのは、1日24時間動いてくれますし、昼間にお仕事をされている方も、夜中に欧米市場相手にトレードすることが出来る点、大変に収益機会に恵まれている投資対象、金融商品であると思います。
先日も新聞を読んでいましたら、「全国のお父さん、早く家に帰りましょう」などという広告が出ていました。何かなと目をやると、それは、国内外でも有数の、ある大手証券会社のFX(外貨証拠金取引)に関する広告だったのです。
株式市場が低迷する中で、FXに収益機会を見出して、経営資源を注ぎ込んでいる一般証券会社も多いと聞きます。確かに、ここ最近の株式市場は低迷しています。最近では、CFDなどで簡単に売りを狙うトレードも出来るようになったものの、株式市場は、どうしても現物買いが中心となる投資市場ですので、株価指数が低迷すると、どうしても、投資マインドが冷えてしまいます。
すでに保有の現物株の評価益が下がっているため、既存の個人投資家も回転を利かせた売買を控えざるを得なくなる傾向があります。私は、これからは、CFDがもっと盛んになっていけば良いと思っていますが、株式市場に参加する投資家の多くは買いから入るスタンスが「こびりついて」いるのも事実です。
その点、FXは普通に買いでも売りでも行う投資家が多いのが現状であり、上がったり下がったりする相場を相手にしている以上、きわめて健全な気がします。
FXが盛んになり始めた頃は、買いからしか入らない個人投資家が多く、外貨の金利が比較的高いという状況の中で、FXを、まるで外貨預金の延長という理解(実際は誤解)をされていたという実情がありました。
しかしながら、その後、外貨急落、円高局面をご経験されて、ようやく本来の外国為替市場についての認識が高まり、「あるべき姿の売買スタイル」をマスターされる方が次第に増えてきた感があります。ここで言う「あるべき姿の売買スタイル」とは、金利差益を狙うのではなく、あくまで売買益を狙うという投資スタイルを指します。
■さて、この売買益を狙う投資スタイルと言っても、FXにおいて売買益を狙う為には、やはり、FX、つまり、外国為替相場の特徴をつかんでおく必要があります。
結論から言うと、外国為替相場というのは、基本的にはあまり動かないものです。レバレッジを効かせる意味、目的もそこにあるわけです。
1年を通しての外国為替相場の変動値幅は大したことはありません。以前にも申し上げましたが、1例として、昨年2009年のドル円相場の年間レンジは、高値101.45円、安値85.09円、その差は、たったの16円強です。
もっとも、ドル円相場の値動きは比較的小さい面、クロス円(ユーロ円、ポンド円、豪ドル円等々)の値動きは比較的大きく、その為、損益面での変動幅もより大きくなります。とりわけ、動く時のポンド円の損益変動率は高いものがあります。
それでも、やはり、外国為替相場とは、それほど激しく動くものではありません。つまりは、往ったり来たりする往来相場、レンジ相場、揉み合い相場の局面も多いということです。
この、それほど激しく動くものではない投資対象に対して、収益向上の為に、どのような売買スタイルを確立し、トレード方法をとれば良いのかについて、触れてみたいと思います。それは、60分足をベースとした相場分析に基づく短期のトレードスタイルです。
先ほど、1年を通しの外国為替相場の値動きはそれほど大きなものではないというお話をしましたが、日足や週足をベースとしたトレードでは、売買チャンスは限られますし、その分、収益機会もあまり得られないことになります。
2008年のような大相場が訪れてくれれば、日足ベースでトレードしていても、大きな収益チャンスを得ることが出来るわけですが、外国為替相場においては、中長期で大きなトレンドが生まれる確率は比較的小さいです。
その意味では、普段、日足ベースでのトレードを基本とされている方でも、60分足ベースの分析、トレードを組み入れることで、より多くの収益機会を手にすることが出来ると考えます。
■続いて、この60分足ベースのトレードについてですが、軸となるのは、やはり、「スパンモデル」と「スーパーボリンジャー」です。
「60分足スパンモデル」は、元々、別名、「短期スパンモデル」と言い、私が、FXにて大多数の個人投資家の皆様が行われているスイングトレード(主に、宵越しから、数日の及ぶ期間エントリー、手仕舞いを行うトレード)をされる際に、基本的にお勧めしてきた時間軸のスパンモデルです。
ここでドル円相場を具体例に、60分足スパンモデルを見てみたいと思います。以下の私のブログ上に、ドル円相場の60分足スパンモデルを添付しました。
http://www.span-model.com/
ご覧の通り、6月22日以来のドル円相場の動きを追ったチャートです。
チャート内の赤色ゾーンはレジスタンスゾーンと呼び、売りシグナル点灯中に出現するものです。スパンモデルの売りシグナルは、青色ゾーンから赤色ゾーンに変化する時、買いシグナルは赤色ゾーンから青色ゾーンに変化する時に点灯します。
添付チャートをご覧頂くとすぐにお分かりになる通り、左上方に赤色矢印が見えますが、そのタイミングは青色ゾーンから赤色ゾーンに変化するタイミングを示しています。
この赤色矢印の時間は、6月22日の午後10時となっています。チャートは、6月22日の深夜以降、7月2日のNY終値時点に至るまで、ドル売りシグナル点灯継続中であることを示しているわけです。
加えて、チャート上、4つの円枠(A、B、C、D)があります。遅行スパン(紫色ライン)が実態ローソク足(遅行スパンと同一時間に位置するローソク足のこと)と絡み合う局面を円枠にて示しています。
A、B、C、いずれの円枠も、遅行スパンが実態ローソク足に絡んでいるのが見てとれます。すでにご承知の通り、遅行スパンが実態ローソク足の下方に位置する場合、売り優勢の相場局面であることを示します。
そして、遅行スパンが実態ローソク足に絡む局面では、買い優勢に転換するか、それとも、売り優勢局面継続となるかどうかの瀬戸際、つまり、ブル・ベアの分岐点に位置していることを示しているわけです。
ご覧の通り、AからCの円枠内にて、遅行スパンは実態ローソク足に絡む格好で推移していることから、遅行スパンがこの円枠内にあるタイミングは、相場がブル・ベアの分岐点に位置していることになります。
尚、遅行スパンが実態ローソク足に絡んでいること自体は、相場が売り優勢局面から買い優勢局面に転換したことを意味するわけではありません。この局面は、いわば、相場が自ら「ガス抜き」、つまり、次なる局面に移る前に必要とも言える「ポジション調整」をしている最中と見なすことが出来ます。
添付チャートのケースの場合、次なる、下落局面前のショートポジションの整理中と判断しても良いでしょう。実際の相場はどうなったかと言うと、遅行スパンが実態ローソク足から下放れし、下落トレンド再開となっていることが見てとれます。
遅行スパンの特性として、実態ローソク足から放れるタイミングは、相場の勢いが増す傾向があります。そして、実際の相場展開をご覧頂くとお分かりの通り、ドル売り加速する場面につながっていることがよく分かります。
続いて、円枠D内の動きですが、ここにきて、遅行スパンが実態ローソク足に絡む動きから陽転する気配も見受けられます。
陽転とは、遅行スパンが実態ローソク足の上方に位置する場面ですが、未だ明確ではないものの、実態ローソク足を僅かながらも上回る動きを示してきているのが見てとれます。
スパンモデルのゾーンの形状を見ても、ゾーン幅が収束してきており、現在の赤色ゾーン(レジスタンスゾーン)から青色ゾーン(サポートゾーン)に変化する兆候があるとも読めそうです。従って、来週初、月曜日の動きがますます注目されると言えそうです。
このように、60分足スパンモデルとは、宵越しから数日間に掛けてのトレンドを追ってのトレードには適していますが、添付チャートの例のように、時には営業日にして1週間程度(6月22日から7月2日)もシグナル転換しないケースも珍しくはないということを覚えておいて下さい。
ところで、スパンモデルを利用するメリットは、トレンド発生時のタイミングを知ることはもちろんですが、基本的に、相場が買い優勢なのか、売り優勢なのかを瞬時に知ることです。
そして、赤色ゾーンが発生している場合、売りのレベルとして推奨されるレベルはレジスタンスゾーンの下限近辺であること、青色ゾーンが発生している場合、買いのレベルとして推奨されるレベルはサポートゾーンの上限近辺であることです。
尚、リスク許容度をある程度お持ちの方は、売りのレベルをレジスタンスゾーンの上限まで許容する、買いのレベルをサポートゾーンの下限まで許容するという方針を取り入れても良いと思います。
ところで、今回のメルマガでは触れませんが、レンジ相場の場合のスパンモデルの使い方は全く異なってきますので、ご了承下さい。要点だけ申し上げると、レンジ相場の場合は、スパンモデルの買いシグナル発生時は売り場探り、売りシグナル発生時は、買い場探りとなることです。すなわち、トレンド相場の場合と逆の考え方をする必要があることです。
そもそも、トレンド相場と、そうでない相場(レンジ相場、揉み合い相場、保ち合い相場)をどう区別判断していくかという大きな課題があります。トレンドあるか、なしかの判断は、スーパーボリンジャーを利用する必要があります。
とにかく、売買戦略が大きく異なってきますので、充分にご注意下さい。これらに関しての詳細は、私のEブックや有料掲示板をご参考にされて下さい。
■「ツイッタ―」で、毎日、少しずつ、マーケットについてつぶやいています。
アカウント名は murphyFX です。
たまにのぞいて頂くと幸いです。ここぞと言う時につぶやくようにしたいとは思っていますが・・。
■無料メールマガシン「マーフィーの最強FX投資法を伝授」を配信登録された方にレポートを差し上げています。
無料メルマガ
現在、上記の無料メルマガを登録すると、私が長年かけて考案した「スパンモデル」・「スーパーボリンジャー」の基本を解説したレポートを無料ダウンロードして頂くことが出来ます。
どうぞ、ご活用下さい。