もうはまだなり、まだはもうなり
もうそろそろ天井(高値)かと思っていても、なかなか天井(高値)にならず、上昇し続けることや、もうそろそろ底(安値)かと思っていても、なかなか底(安値)にならないことが「もうはまだなり」の意味です。
そして、まだ上昇するだろうとか、まだ下がるだろうと心が高ぶっている時は、そろそろ、天井(高値)か底(安値)を付けるタイミングが近いと考えておくべきだという意味です。
相場をやっていると、この格言の持つ意味合いがよく実感出来、また、なるほどと納得は出来るのですが、大切なことは、ただ単に実感したり納得したりすることではなく、如何にして、実際のトレードに活かすかということだと思います。
と言うのも、ある意味、この格言ほど、人を小馬鹿にしたものはありません。誰も高値売りや安値買いなど出来ないわけですから、市場参加者誰にでも当てはまることだと言えるからです。それでも、やはり、戒めとして、心の中に大事にしまっておき、相場の高値圏、安値圏と思われる局面で思い出すことは充分に意義のあることです。
さて、私は、上記の言葉を単なる格言としてではなく、実際の相場における判断基準として、より具体的なものに置き換えたものを習得することにこそ意味があると思っています。
つまり、「もう」の判断基準であり、「まだ」の判断基準を如何にして具体化するかという点こそが最大の関心事だということです。私のトレード技術である「スパンモデル」や「スーパーボリンジャー」には、この辺りの判断基準が盛り込まれていますので、あとは、自分の心の状態と併せて、相場を観察することであり、チャートを注視することになります。
すなわち、「もうはまだなり」「まだはもうなり」の感触を得たら、すぐにチャートを見て判断することが肝要だということです。単なる心の動きだけで察知出来るほど、人間の心は強くありませんから、やはり、チャートの力を借りてチェック、確認することが必要というわけです。
自分の心の状態のチェックと併せて、チャート分析を行うという総合的な判断が出来て初めて、本当の意味で、「もうはまだなり、まだはもうなり」が実感出来ると考える次第です。
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