Your browser is: WebKit 537.36. This browser is out of date so some features on this site might break. Try a different browser or update this browser. Learn more.
コンテンツにスキップする
Subscriber Only

米国株反発に試練、ボラティリティー拡大で投資家に「恐れ」も

  • 高インフレや景気後退リスクで株式相場巡る「楽観」失われつつある
  • 成長見通し悪化と米インフレ高進の間で解決策ないのが現状との指摘

株式相場のボラティリティー拡大が6月の安値から13%上昇した米国株を試すことになりそうだ。

  米国債のボラティリティー指標などと比べ、米S&P500種株価指数のインプライドボラティリティー(IV、予想変動率)を測るCBOEボラティリティー指数(VIX)の動きは相対的に静かだった。だが、高インフレや積極的な利上げ、リセッション(景気後退)リスクの影響で株式相場に対する投資家の見方はこれまでの「楽観」から「恐れ」へと転じつつある。

VIX tends to bottom out every 20 weeks and is flashing that signal now
 
出所:ブルームバーグ

  スタンダードチャータード銀行のチーフストラテジスト、エリック・ロバートセン氏は「悪化する成長見通しと米国のインフレ高進の間で解決策が何も示されていないのが現実だ」とリポートで指摘し、「IV水準の低下ではなく上昇」を招く環境との見方を示した。

  VIXは底を付けた後に反発するという20週サイクルに従っているように見える。独立系の市場分析会社ベクティズマのマネジングディレクター、クリストファー・グラフトン氏によると、直近の底はこの先のVIX「急上昇」を示唆している。

Inflows into ProShares Ultra VIX ETF were highest in July since 2021
 
 

 

  VIXは5日まで週間ベースで7週連続で低下。1992年以降のデータによれば、これまでに7週連続低下となったのは7回。ブルームバーグがまとめたデータによると、低下してから平均26週でVIXは5ポイント余り上昇したのに対し、S&P500種株価指数はわずか0.6%の上昇にとどまった。

 

VIX broke below a support zone from where it previously bounced higher
 
 

原題:Volatility Spike Brews in Charts Signaling Test for Equity FOMO

(抜粋)

  

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE