大証、FX市場を休止 斉藤氏「再開を目指す」
日本取引所グループ(8697)傘下の大阪証券取引所は25日、外国為替証拠金取引(FX)市場である「大証FX」を休止すると発表した。取引最終日は10月中の予定。売買が伸び悩んでいることから、日本取引所グループはFX市場からいったん撤退する形だ。
大証FXは2009年7月に始まったが店頭取引に対する税制面での優位性を失ったのを受けて、参加業者が相次ぎ撤退し、取引も店頭市場に流出していた。システムの維持費負担も踏まえて休止を決めた。
25日午後に記者会見した日本取引所グループの斉藤惇グループ最高経営責任者(CEO)は、商品性を設計し直すなどで「他の上場商品と相乗効果が出るような通貨デリバティブとしての取引再開を目指す」と述べ、再参入の意向を示した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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