投資家（初心者の個人投資家を含む）を対象としたCFD入門。原著はおそらくイギリスで出版された本だろうと思う。
CFDの概要と仕組み、具体的な取引の仕方、制度・規制、取引戦略、注意点といった内容。イギリスの金融市場と制度を念頭に、ヨーロッパの株式CFDを例に挙げて解説しているため、日本の投資家にはピンときづらい内容になってしまっている。
率直に言って、読み続けるのを苦痛に感じるほど読みづらかった。外国語で書かれた文章をそのまま直訳したような文章で、原著者の言わんとするところがストレートに頭に入ってこない。相場用語やカタカナ語が説明のないままいきなり使われている例も多く、既にCFDというものをよく知っている読者ならいざ知らず、投資に関して経験の浅い読者が本書を読んでCFDというものを具体的にイメージできるようになるのは難しいのではないかと思う。経験者が読めば、投資のアイデアや注意点、日本とは異なる海外の諸事情など、有益な情報が読み取れるのかもしれないが…。
厚手の紙を使っているため厚い本に見えるが、実際は180ページ程度と紙数はそれほど多くない。
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