円は142円台後半、前日は日米金利差拡大で一時143円台に突入
酒井大輔7日早朝の東京外国為替市場の円相場は、午前6時51分現在、対ドルで前日比ほぼ横ばい1ドル=142円78銭。
- 6日のニューヨーク市場では、強い経済指標を受けて米金利が一段高となり一時1.8%ドル高・円安の143円7銭まで上昇、1998年8月以来の円安水準を付けた
- 米ISM非製造業総合景況指数、4カ月ぶり高水準-需要上向く
- 米国債市場ではイールドカーブがベアスティープニング
- 金融政策の影響を受けやすい米2年債利回りは前日比12ベーシスポイント(bp)高い3.50%付近
- 米30年国債利回りは2014年以来の水準まで上昇し、10年国債利回りも6月以来の3.35%を付けた
- 日本銀行が緩和的な金融政策を維持する一方、インフレ抑制に向けて主要中央銀行が大幅利上げを実施ししており、金融政策の方向性の違いが円売り圧力を強めている
- 米国は9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で大幅利上げが見込まれている。また利上げの最終地点の引き上げが注目されているほか、FRB内部で中立金利に関する議論も浮上
- 米国以外の主要中銀では、6日にオーストラリア中銀が0.5ポイントの利上げを実施。7日はカナダ中銀が0.75ポイント、8日には欧州中央銀行(ECB)が0.75ポイントの利上げがそれぞれ予想されている
- 大手金融機関ではドル・円相場の見通しについて、円安方向での修正が相次いでおり、一段の円安懸念が強まっている
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