暗号資産投資事件、FXでも無登録勧誘容疑 兵庫県警

兵庫県警の捜査員に連行される野村忠司容疑者(右から2人目)=8日午前、大阪市西区
兵庫県警の捜査員に連行される野村忠司容疑者(右から2人目)=8日午前、大阪市西区

暗号資産(仮想通貨)への投資を無登録で勧誘したとして、兵庫県警が金融商品取引法違反容疑(無登録営業)で大阪市西区の元会社役員、佐藤広行容疑者(56)を逮捕した事件で、県警は8日、別の投資案件を勧誘したとして同容疑で佐藤容疑者を再逮捕。新たに同区の照明機器販売会社社長、野村忠司容疑者(37)を逮捕した。

佐藤容疑者の再逮捕容疑は平成30年2~5月、国に金融商品取引業者としての登録をせずに、和歌山市の無職女性(68)ら2人に対し、人工知能(AI)を活用して外国為替証拠金取引(FX)を行う投資案件について「毎月10パーセントの配当がある。元本も保証する」などと勧誘したとしている。2人から3回にわたり、計4400万円を集めていたとみられる。

野村容疑者の逮捕容疑は29年12月~30年5月、この投資案件について、無登録で佐藤容疑者や大阪府の無職女性(61)ら3人を勧誘したとしている。3人から6回にわたって計3300万円を集めていたとみられる。

県警生活経済課によると、両容疑者は投資ビジネスを通じて知り合い、互いに投資案件を紹介し合っていたという。いずれも勧誘行為は認めているものの「違法だとは思わなかった」などと容疑を否認している。

佐藤容疑者は無登録で暗号資産への投資を勧誘したとして、2月に逮捕された。神戸地検は8日、この逮捕容疑について処分保留とした。

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