〈ニクソン・ショック50年〉私はこうみる(1) ドル覇権、死角は「米の過信」
米ハーバード大教授 ケネス・ロゴフ氏
米ドルの切り下げと変動相場制への移行につながったニクソン・ショックから50年。ドルはなお基軸通貨であり続けている。ドル覇権の死角はどこか。その脆弱性に警鐘を鳴らす米ハーバード大学のケネス・ロゴフ教授に聞いた。
――人民元をドルに連動させる現在の仕組みを中国がいずれやめるとみていますね。
「いつか中国は(先進国のような)物価目標に基づく金融政策に移り、為替相場の変動を大きくする可能性がある。時間が...