東郷証券元幹部ら脱税疑いで再逮捕 損失補填事件絡み

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 中小証券会社「東郷証券」の損失補塡(ほてん)事件に絡み、東京地検特捜部は11日、約1億4千万円を脱税したとして、東郷証券の元幹部で商品先物取引会社「さくらインベスト」(大阪市北区)の実質経営者、林泰宏容疑者(58)と同社取締役の上村昌也容疑者(37)を法人税法違反(脱税)などの疑いで再逮捕し、発表した。地検は認否を明らかにしていない。

 発表などによると、林容疑者らは2011年10月~16年9月、さくらインベストの業務に関し、架空のシステム利用料を計上するなどの手口で約5億円の所得を隠し、法人税約1億4300万円を免れた疑いがある。林容疑者はプロ野球巨人の元選手。

 林容疑者らは、外国為替証拠金取引(FX)で生じた顧客の損失を計約6900万円補塡したとして、金融商品取引法違反の罪で10日に起訴された。このうち約700万円については、顧客にさくらインベストの取引口座を開設させて利益が出たように装い、損失を補塡していたという。

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